冬はおでんが食べたくなりますよね。ダシが染みこんだ大根や卵は格別です。
おでんのこんにゃくを味しみにする一番のコツは、一度煮込んだおでんを冷ますことです。
煮込み料理は冷める段階で味が染みていくので、長時間煮込み続けるよりも一度冷まして食べる前に温め直すと味しみおでんが作れるんですよ。
また、下処理の段階でこんにゃくに切り込みを入れたり、しっかりこんにゃくの水分を抜くことで、おでんのこんにゃくに味が染みこみやすくなります。
おうちで作るおでんは、大根も卵も美味しいのに、こんにゃくだけ味が染みていなくてあまり美味しくないという経験ありませんか?
おでんのこんにゃくに味を染みこませる方法を紹介します。
おでんのこんにゃくの下処理の仕方 切り方のコツ
こんにゃくの97%は水分と言われており、主成分にグルコマンナンという成分を含んでいます。
こんにゃくに味が染みない理由は、グルコマンナンの特別な分子構造のためです。つまり水分をすでにたくさん含んでいるので、それが排出されずこんにゃくの味が薄いと感じてしまうのです。
味のしみ込んだこんにゃくを作るには、こんにゃくを煮る前に切り込みを入れること、こんにゃくの水抜きをしっかりとすることです。
切り込みは片面へ網目状に1cmほどの深さで入れます。この切り込みがこんにゃくに味を染み込みやすくしてくれます。
また、水抜きはこんにゃくを塩もみをしたあとに茹でることで効果が得られます。
こんにゃくのヌメヌメとした感触は塩をかけて揉むだけで次第に取れていきます。ヌメヌメがなくなっていくと同時に水分が抜けていきます。
これだけでもこんにゃく独特の臭みは取れていますが、ここでもうひと手間加えます。たっぷりの水を入れた鍋にこんにゃくを入れて3~4分ほど煮ましょう。
こんにゃくが柔らかくなって味が染み込みやすくなります。
簡単な二手間ですが、これだけでもおでんのこんにゃくの味にかなり違いが出てきますよ。
おでんの大根の下ごしらえのポイントも紹介しています。
こちらも、見てみてくださいね。
こんにゃくを砂糖で揉む方法
先に紹介したもの以外にも、こんにゃくに味を染み込ませるコツがあります。
それはこんにゃくの水抜きをする代わりに、砂糖を塗り込む方法です。
砂糖を切り込みを入れたこんにゃくにかけて、揉みこみます。
砂糖がこんにゃくの水分を引き寄せて、ダシを吸い取りやすい状態にしてくれます。
水抜きよりも簡単ですごく味が染み込みますが、砂糖がかなりこんにゃくの水分を吸ってくれるので、こんにゃくの水分が抜けて、出汁がしみ込みやすくなります。
砂糖を使った水抜きは、こんにゃく独特の食感が少し損なわれてしまいますが、茹でる時間がないときは試してみてくださいね。
ほかにもこんにゃくを切る前に叩くと、もともとぎゅっと固まっていたこんにゃくの結合がゆるくなり味が染み込みやすいという場合もありますが、叩いて形が変わってしまうこともあるのでご注意ください。
結果的におでんのこんにゃくは水分を完全に抜き切ることが大切なので、自分に合った方法でやってみてください。
おでんのこんにゃくの煮込み時間
おでんは煮えにくいものや味の染み込みにくいものから順番に煮ていきます。これは煮物の基本ですよね。
おでんのダシを入れたら、下ごしらえした大根や卵を煮ていきます。もちろん下ごしらえをしっかりしているので、こんにゃくもこのタイミングで入れれば味の染み込みます。
弱火で30分ほど煮込んだあとは、他の具材を入れて弱火で20分ほど煮込んでいきます。なのでこんにゃくは弱火で50分ほど煮込むことになります。
ここで1つワンポイントアドバイスですが、おでんを煮込むとき鍋に蓋をする場合は少しずらして乗せましょう。弱火とはいえど完全に蓋をすると鍋の中で沸騰が起こってしまうのでおでんの失敗につながります。
こんにゃくに味がしみないときに味をしみこませるコツ
こんにゃくに限らず、おでんに味を染み込ませるには、煮込んだおでんを一度冷まします。
煮込み料理は、冷める段階で具材に味が染み込んでいきます。
一度煮込んだおでんは一度冷まして、食べる前に温めなおすことで、ぐっと味が染み込んだ美味しいおでんになりますよ。
おでんのこんにゃくに味を染み込ませるコツは、しっかりとした下処理と煮込んだ後に一度冷ますことがポイントです。
おでんの蒟蒻の下ごしらえ
おでんの具の中でも人気の高いこんにゃくですが、なかなか味が染み込みにくいですよね。
ただこんにゃくを切って出汁に入れるのではなく、ちょっとした下ごしらえの手間で味が染み込んだ美味しいこんにゃくが作れます。
ぜひ、試してみてくださいね。