NHKためしてガッテンで、酢を毎日とり続けることで高血圧の改善に効果があると紹介されていました。
番組では、一日大匙1杯の酢を取り続けることが推奨されています。
番組で紹介された、酢の効能や摂取する方法、ガッテン流の三杯酢の作り方や酢の物レシピ、料理を美味しくする昆布酢や酢飯の作り方をまとめました。
番組の他にこちらの本も参考にさせていただきました。
ためしてガッテンで取り上げられた健康に良い食材やレシピが沢山掲載されています。
血圧を下げる酢の効能
ためしてガッテンで、高血圧の改善のために必要な酢の量は一日に大匙1杯です。
しかし、酢を摂取するのを止めてしまうと効果がなくなってしまうので、継続して酢を摂取し続けることが必要です。
酢をそのまま飲む健康法もありますが、番組ではそのまま酢を飲むと胃が荒れてしまうので、酢を飲む場合は必ず5倍程度に薄めて飲むように注意がありました。
飲料として酢を飲むよりも、毎日の料理に酢を使うことが無理なく毎日酢を取り続けるポイントと紹介されています。
高血圧改善の効能
番組内で紹介された血圧改善に良いと言われていた酢の成分は「酢酸」です。
酢酸は酢の主成分であり、酢酸が体に取り込まれると「アデノシン」という成分が排出されて、血管が広がり血圧が下がると言われています。
血圧が低い人が酢を取り続けても血圧が下がりすぎるということはないので、家族も一緒に毎日酢を使った料理を食べても安心ですよね。
高血圧改善に良い酢の種類
酢と言っても今は色々な種類がありますが、血圧改善に良い「酢酸」含まれている酢の種類は
- 穀物酢
- 果実酢
- 黒酢
スーパーで良くみかけるミツカン酢も穀物酢ですよね。
最近、流行りの「もろみ酢」には、酢酸がほとんど含まれていません。
もろみ酢にはクエン酸が多く含まれていますので疲労回復効果はあると考えられますが、血圧改善効果は期待できません。
酢の健康効果
酢には、高血圧以外にも血中コレステロール値や中性脂肪値を下げる効果があることも実証されているので、心筋梗塞や動脈硬化の予防にもおすすめです。
また、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあるので、糖尿病や肥満予防にも効果があると言われています。
さらに、体内に吸収されにくいカルシウムは酢に含まれる酢酸と結びつくと「酢酸カルシウム」に変わり体内への吸収率が格段に上がります。
カルシウムが多く含まれている食材と一緒に酢をとることで、骨粗しょう症予防にも効果が期待できます。
昆布酢の作り方
ためしてガッテンでは、毎日の料理に酢を取り入れやすくするために「昆布酢」が紹介されていました。
昆布を酢につけることで、昆布のうまみ成分「グルタミン酸」や「ミネラル成分」が解け出て酢をまろやかになります。
酢酸の効果はそのままなのに、酸っぱさが和らぎ旨味が解け出ているのでお料理にも使いやすいですよね。
昆布酢の材料
- だし用昆布・・・10g
- 穀物酢・・・100ml
米酢がおすすめされていましたが、米酢以外の好みの穀物酢でもよいそうです。
昆布酢の作り方
- 昆布を適当な大きさに切る
- ふた付きのガラス容器に昆布とお酢を入れる
- そのまま1時間漬けたら昆布を取り出して蓋をして冷蔵庫に保存する
昆布を長く入れておくと苦味やアクがでるので、1時間を目安に昆布を取り出してください。
昆布酢は冷蔵庫で約2週間保存ができます。
ガッテン流三杯酢の作り方
酢を使った料理で一番最初に思いつくのが「酢の物」ですよね。
ためしてガッテンで紹介された昆布酢を使った三杯酢の作り方と、酢の物を美味しく作るポイントをまとめました。
三杯酢の材料と作り方
- 昆布酢・・・1
- しょうゆ・・・1
- みりん・・・1
- 水・・・4
昆布酢を使った三杯酢は、昆布酢・しょうゆ・みりんを同量、水を昆布酢の4倍入れて混ぜるだけです。
作った三杯酢は冷蔵庫で約1週間冷蔵保存することができます。
酢の物を作るポイント
テレビでは酢の物を美味しく作るテクニックも紹介されていました。
水分が出るきゅうりや大根などの食材を酢の物に入れるときは、少量の塩でしんなりさせた後に水洗いをして水気を絞った後に、三杯酢をまわしかけ手で軽く絞ります。
この「酢洗い」をすることで、酢の物やあえものが水っぽくならずに美味しく作れるんです。
三杯酢を使った酢の物レシピ
ためしてガッテンの本には、ガッテン流三杯酢を使ったアレンジおかずも多数紹介されています。
その中で代表的な料理の作り方を紹介しますね。
きゅうりの酢のもの
材料(2人分)
- きゅうり・・・1本
- とらす干し・・・適量
- 乾燥わかめ・・・大さじ2
- ガッテン流三杯酢・・・大さじ7
- しょうが・・・適量
作り方
- しょうがを細いせん切りにする
- シラス干しを三杯酢大さじ5につけておく
- きゅうりを薄い小口切りにして塩をふり、しんなりしたらさっと水洗いする
- きゅうりの水気を絞り、三杯酢大さじ1をかけて酢洗いをしてから絞る
- わかめは水で戻し3㎝長さに切ってから、三杯酢大さじ1をかけて酢洗いをして絞る
- しらすを汁ごと、酢洗いしたきゅうりとわかめを混ぜ合わせて器にもりしょうがを上にのせる
かつおのたたきみょうが添え
材料(2人分)
- かつおのたたき・・・150g
- みょうが・・・2個
- 青じそ・・・4枚
- ガッテン流三杯酢・・・適量
作り方
- カツオは食べやすい大きさに切り、みょうがは2つ割り、青じそはキッチンばさみで大きめに切る
- みょうがはグリルで軽く焼き目が付く程度に4~5分焼く
- カツオ、みょうが、大葉を器に盛り付け三杯酢をまわしかける
【Amazon】ためしてガッテン 発酵パワーの簡単おかず
ためしてガッテン「発酵パワーの簡単おかず」には、他にもガッテン流三杯酢を使ったアレンジレシピが多数掲載されています。
ガッテン流酢飯の作り方
甘い油揚げを使ったいなり寿司には砂糖を使わない酢めし、五目ずしには砂糖を入れた合わせ酢の作り方も紹介されました。
酢飯に使う合わせ酢の分量を紹介します。
いなり寿司の合わせ酢
材料
- 米・・・2合
- 酢(米酢)・・・75ml
- 塩・・・小さじ1弱
五目寿司の合わせ酢
材料
- 米・・・2合
- ゆず果汁・・・大さじ2
- 米酢・・・大さじ1と1/2
- 塩・・・小さじ1弱
- 砂糖・・・大さじ2
どちらのすし飯も炊飯器で炊いたご飯に混ぜるだけです。
合わせ酢のレパートリーがあると、作る料理によって変えられるのでいいですよね。
酢大豆、ガッテン流大豆のピクルスの作り方
一時「酢大豆」がダイエットに良いと話題になりましたが、ガッテン流で紹介されているのは「大豆のピクルス」でした。
普通の酢大豆は大豆とお酢だけで作りますが、ガッテン流大豆のピクルスは酢の他にハーブや香辛料を使うので、酸っぱい酢大豆が苦手という方も食べやすいかもしれません。
材料
- 乾燥大豆・・・200g
- 酢・・・1と1/2カップ
- 水・・・1/2カップ
- 砂糖・・・大さじ1
- 塩・・・小さじ1
- にんにく・・・1片
- ローズマリー(生)・・・1枝
- 黒コショウ(粒)・・・10粒
作り方
- 大豆を洗い土鍋に入れる
- 水1.2リットル(分量外)を入れて蓋をして強火にかける
- 沸騰して土鍋の穴から蒸気が出たら、弱火にして3分~5分加熱する
- 土鍋を火からおろして、バスタオルで包み1時間ほど保温する
- 大豆を食べてみて好みの固さになっていたら、ざるに上げてお湯をきる(固い場合は再度火にかけて好みの固さになるまで煮る)
- ほうろう鍋かガラス鍋に、大豆以外の材料を入れて沸騰させてピクルス液を作り、鍋のまま冷ます
- 加熱殺菌した保存瓶に大豆とピクルス液を入れて保存する
出来上がった大豆のピクルスは、冷暗所か冷蔵庫で保存して、浅漬けで食べるなら3日目頃から、しっかり漬け込みたいときは1ヶ月程度漬け込みます。
酢の殺菌力で2年保存できると言われていますが、2~3ヶ月で食べきるのがおすすめです。
ためしてガッテン 酢の効能
ためしてガッテンで紹介された血圧改善の酢の効果を期待するには、毎日大さじ1杯の酢を摂取し続けることが大切です。
飲料として酢を飲む場合は5倍に薄めてのみますが、毎日の料理に酢を使うことで無理なく継続して酢を摂取し続けることができます。
今回紹介された「昆布酢」「三杯酢」「合わせ酢」「大豆のピクルス」は、どれも簡単に作れて色々料理に使えそうですね。
私が参考にしている、「発酵パワーの簡単おかず」には「NHK ためしてガッテン」で紹介されたレシピ以外にも作りやすい酢を使った料理がたくさん紹介されています。
「発酵パワーの簡単おかず」はバックナンバーですので売り切れ次第終了です。
売り切れ前に早めにチェックしておいてくださいね。