じゃがいもは常備野菜として、買い置きしておきたい野菜ですよね。
でも、買い置きしておいたら芽が出てしまったり、皮が緑色に変色してしまうことがあります。
せっかく買ったじゃがいもを長期保存する方法や、保存できる期間などをまとめました。
また、長く保存するためには、新鮮なじゃがいもを選ぶことも大切ですよね。
じゃがいもの常温保存
じゃがいもを保存するときは、常温保存が一番適しています。
じゃがいもの常温保存の仕方
一般的にじゃがいもを常温で保存するときは、ダンボールに新聞紙を敷きじゃがいもを入れ、上にも新聞紙を被せ、蛍光灯の明かりや日光が当たらないようにします。
ダンボールを風通しの良い涼しい場所に置いておくと、常温で2~3ヶ月保存ができます。
ダンボールがない時や、少量のじゃがいもを保存する場合は、じゃがいもを新聞紙で包み紙袋に入れて保存しても大丈夫です。
じゃがいもを保存するときの注意点
じゃがいもは湿気が苦手です。
土付きのじゃがいもの場合は、よく乾燥させて土を払ってから保存します。
土がついたまま保存すると、土が湿気を呼びやすく腐りやすくなってしまいます。
保存している間に新聞紙が湿気てきたら、新聞紙を取り替えるようにしましょう。
また、じゃがいもが蛍光灯や日光に当たってしまうと、光合成をして皮が緑色に緑化してしまいます。
じゃがいもの緑化した部分や芽には、ソラニンやチャコニンという天然毒素が含まれています。
じゃがいもの保存に適している温度
じゃがいもの保存に適している温度は、7~20℃くらいです。
暖かい季節はなるべく涼しい場所に置きますが、夏場は常温保存よりも冷蔵庫の野菜室に保存した方が安心です。
じゃがいもは20度以上になると、発芽しやすくなります。
じゃがいもの芽には、緑化した皮と同様にソラニンやチャコニンという有害物質が含まれているので食べられません。
じゃがいもの芽や緑化した部分の毒素、ソラニンやチャコニンについてはこちらで紹介しています。
芽が出たり緑に変色してしまったじゃがいもの食べ方についても、説明していますので参考にしてみてくださいね。
リンゴと一緒に保存する方法
じゃがいもを保存するときに、リンゴを一緒に入れておくと、リンゴから出るエチレンガスでじゃがいもから芽が出にくくなると言われています。
しかし、エチレンガスの濃度や温度調整が難しいので、効果がない場合もあります。
じゃがいもの冷蔵庫での保存
じゃがいもの保存に適した温度は、7~20度です。
7度以下になってしまう冷蔵庫で保存は、低温障害をおこしてしまうので長期間の保存には向いていません。
冷蔵庫の中は低温で乾燥しすぎるために、じゃがいもの水分が抜けてシワシワになり食感や風味が悪くなってしまいます。
冷蔵庫に入れたじゃがいもは3~4日で食べるようにしてくださいね。
じゃがいもがシワシワになってしまった場合の料理法
冷蔵庫に入れてしまったじゃが芋は、水分が抜けてシワシワになりますが、じゃがいもの持つデンプンが糖分に変わっていて甘みが増しています。
じゃがいものシャキシャキした食感はなくなりますが、甘みがあるので食感の気にならない煮物などに使うと美味しく食べることができます。
じゃがいもを野菜室で保存する方法
夏場の暑い時期に常温でじゃがいもを保存すると、発芽してしまいますので、じゃがいもは冷蔵庫の野菜室で保存します。
じゃがいもをそのまま野菜室に入れると、温度が低すぎたり乾燥しすぎてシワシワになってしまいます。
野菜室でじゃがいもを保存する場合は、じゃがいもをキッチンペーパーや新聞紙で包んでビニール袋に入れて保存します。
このときに、ビニール袋の口は硬く結ばずに、緩めにしてじゃがいもから出る水分がビニール袋の中に篭らないようにしてくださいね。
じゃがいもを野菜室で約2ヶ月保存ができます。
じゃがいもの冷凍保存の仕方
じゃがいもを冷凍保存する場合は、加熱してマッシュポテトにして冷凍する方法が一番や適しています。
しかし、じゃがいもの場合は冷凍保存しても、あまり長期に保存することはできません。
特別な理由がない場合は、常温保存の方が新鮮で長持ちしますよ。
生のじゃがいもの冷凍方法
生のじゃがいもを冷凍すると組織が壊れて、解凍したときの食感が変わってしまい、あまり美味しくありません。
どうしても、生のままで冷凍する場合は、皮を剥いて細く切ったり小さ目に切り、水にさらした後に水分をしっかり拭き取り、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍します。
生のままで冷凍した場合は、3週間ほど日持ちがします。
料理に使う場合は、自然解凍せずに凍ったまま調理します。
マッシュポテトにして冷凍保存する方法
じゃがいもをマッシュポテトにしてから冷凍すると、食感の変化も気にならずに美味しく食べることができます。
冷凍用のマッシュポテトの作り方
- じゃがいもは皮を剥き、潰しやすいように小さめに切ります。
- 耐熱容器に入れて、ラップをかけて電子レンジで加熱します。加熱するときの時間の目安は、600Wのレンジでじゃがいも100gあたり2分くらいです。
- 竹串をさしてスッと通るくらいに加熱したら、ジップロックなどの厚手の保存袋に入れて、上からすりこぎ棒などで潰します。
- 冷めたら、保存袋の中で平らにして空気を抜いて冷凍します。
マッシュポテトにしたじゃがいもは、冷凍庫で約1ヶ月保存ができます。
マッシュポテトの解凍方法
マッシュポテトにして冷凍したじゃがいもを解凍するときは、冷蔵庫で6~8時間かけて自然解凍します。
解凍したじゃがいもは、料理するときにレンジで温めるとホクホクになります。
ポタージュスープなどに使う場合は、凍ったままスープの中に入れて調理しても大丈夫ですよ。
調理してから保存する方法
じゃがいもを使って、コロッケやじゃがいも餅を作って冷凍する方法もおすすめです。
コロッケは衣をつけて揚げるだけ、じゃがいも餅は丸く形を整えておくと、忙しいときでも簡単に調理ができるので便利ですよね。
フライドポテトの場合は、一度油で揚げてから冷まして冷凍します。
食べるときは、凍ったまま再度揚げたり、オーブントースターで焼くとカリっとした食感で美味しいですよ。
じゃがいもを干し野菜にして保存する方法
じゃがいもを干して保存する方法もあります。
- じゃがいも1cmの厚さに切る
- 耐熱皿に並べ、3分ほど加熱する
- 加熱したじゃがいもを、重ならないように並べて天日で3日干す
- 保存袋に入れて冷蔵庫に保存する
食べるときは水で戻し、油で揚げたり、煮物料理にも使えます。オイルをかけてトースターで焼いても美味しいですよ。
干したじゃがいもは冷蔵庫で1ヶ月ほど保存ができます。
切ったじゃがいもの保存方法
料理に使うために、切ってしまったじゃが芋が残ってしまったときは、水に入れて空気が触れないようにして冷蔵庫で保存します。
毎日、水を替えてあげると、切ったじゃがいもは冷蔵庫で2~3日保存ができます。
しかし、じゃがいもの栄養が水に流れ出てしますので、早めに食べるようにしてくださいね。
長く水にさらしたじゃがいもは、ホクホクした食感が減ってしますので、炒め物やポテトフライに使うのがオススメです。
茹でたじゃがいもの保存方法
茹でたじゃがいもを保存する場合は、空気に触れないようにラップで包むかタッパーに入れて冷蔵庫で保存します。
また、潰してマッシュポテトにして冷凍して保存します。
冷蔵庫で保存する場合は、皮を剥いてから茹でるよりも、皮付きのままで茹でた方が長持ちします。
新鮮なじゃがいもの見分け方
せっかく、上手にじゃがいもを保存しても、買ってきたじゃがいもが新鮮ではない状態では、長持ちはしませんよね。
じゃがいもを選ぶときのポイントについてまとめました。
新鮮なじゃがいも
じゃがいもは日本中で作られているので、一年中スーパーで売られていますが、特に5~6月頃に出回るじゃがいもは「新じゃが」と呼ばれています。
新じゃがは、水分が多くみずみずしく、皮が薄いので皮ごと食べることができます。
じゃがいもの種類によって、選ぶときのポイントは多少違ってきますが、一般的に新鮮とされるじゃがいもの特徴は、
- 形がふっくらしていて、丸みがある
- 皮がなめらかでシワや傷がない
- 触ると硬くて張りがある
- ずっしりと重みがある
品種による違いでは、男爵いもやキタアカリの場合は、大きすぎると中が空洞になっている場合があります。
中ぐらいの大きさで重みがあるものを選ぶようにします。
メークインの場合は、多少大きくても問題はありません。皮がなめらかでシワのないものを選びます。
腐ってしまったじゃがいもの特徴もまとめました。
保存していて、まだ食べられるかな?というときは、見てみてくださいね。
じゃがいもの保存方法 まとめ
じゃがいもは常備野菜として、常に買ってあるというお家も多いですよね。
じゃがいもを保存する場合は、常温保存が一番長持ちして美味しく食べられます。
夏場の暑い時期は、常温では芽が出てしまうので、野菜室で保存しますが、保存できる期間は短くなってしまいます。
何かと料理に重宝するじゃがいもを、上手に保存して長持ちさせてくださいね。