芋がらって食べたことがありますか?
食べたことがない、芋がら自体を知らないという人もいるかもしれませんね。
年配の方なら子供の頃食べていた懐かしい味でもありますし、今でも干して作っているという人もいるようですよ。
芋がらは、里芋の茎の皮を剥いて乾燥させたもので、昔の人はこれを保存食にしていました。
「ずいき」とも呼ばれ、煮物や炒めものなどの料理に使われる何とも言えない食感の食べ物です。
私は結婚して初めて主人の実家で芋がらを食べたのですが、初めての食感や味に思わず「美味しい!」と絶賛した記憶があります。
乾燥された芋がらをいただいて、どのように調理したらいいのかわからない!という声もよく聞きますので、芋がらの食べ方について紹介します。
芋がらの食べ方
乾燥した芋がらは、水で戻してから料理に使います。
ずいきを天日干しして乾燥させたものが芋がらで、水で戻してから料理に使います。
芋がらは、とにかくアクが強いのが特徴で、アク抜きが甘いと喉がイガイガしてしまうので、しっかりアク抜きをして調理しましょう。
芋がらを使った代表的な料理は、煮物をはじめ、味噌汁や酢のもの、きんぴらなどがあります。
どの料理に使っても、食感が良く美味しいですよ。
芋がらは食物繊維がたっぷり含まれているので、便秘解消に良いと言われています。また、カリウムも含まれているので、むくみも解消ができて女性には嬉しい食べ物なんです。
乾燥芋がらの戻し方
芋がらの下ごしらえには、水で戻してアク抜きをするという工程があります。
まず、乾燥芋がらの戻し方を紹介します。
- 乾燥芋がらについた汚れを落とすために水で洗います
- ボウルにたっぷりの水を入れ乾燥芋がらを30分程度つけておきます
- ボウルの中で揉み洗いします
- ザルに上げ、流水で洗いしっかり絞ります
水につけていると最初の方は芋がらが水に浮いてきますので、鍋の蓋などで重りをしておくといいですよ。
また、この時ぬるま湯ですると戻りが早いので、私はぬるま湯で戻しています。
乾燥芋がらのあく抜きの方法
芋がらはアクが強く、水で戻しただけではエグミがあり喉がイガイガすることがあります。
戻した後は少し面倒かもしれませんが、しっかりアク抜きするという一手間を加えることによってエグミがなくなり美味しく食べることができます。
芋がらのアク抜きの手順について説明します。
- 水で戻した芋がらをよく絞り、好みの長さにカットします
- 大きめの鍋に芋がら・たっぷりの水・酢少々を入れ茹でます
- 沸騰してから3分程度茹でます
- ザルに上げ水洗いをしてよく絞ります
- 一つ食べてみてエグミがある場合は、もう一度同じように水から茹でて水洗いをし、よく絞ります
この手順でアク抜きをしますが、芋がらによってアクが少ないものもあれば、これでもかというくらいアクが強いものもあります。
茹でて水洗いをした時に一度エグミをチェックすると失敗がありません。
ただ、茹ですぎると芋がらが柔らかくなりすぎてベチャベチャになってしまうので注意して下さいね。
最初にカットしてからアク抜きする方がアクが出やすいので、私は茹ですぎ防止のためにも最初にカットしてアク抜きするようにしています。
芋がらの食べ方 まとめ
芋がらを知らない人が、乾燥芋がらを初めて見たら「何これ?!」と思うかもしれませんね。
触った感じも硬いので、食感も想像がつかないかもしれません。
主人の実家は東北なので、昔は雪が降って食べるものがなくなったときのために、芋がらを保存食にして食べていたとお姑さんに聞きました。
でも、初めて芋がらを食べたときに、とても美味しいと思い、決して貧しい時代に食べていたという感じはしませんでした。
乾燥の芋がらを食べるときは、水で戻してからアク抜きと少々手間はかかるかもしれませんが、私は手間はかかっても食べたくなる味や食感だと思います。
最近では、あまり見かけなくなりましたが、たまに道の駅などで売っていることがあります。
乾燥の芋がらを見つけたときは、ぜひお料理に使ってみてくださいね。