初めて使う土鍋は「目止めをする」といいますよね。
でも、目止めをする意味や目止めの仕方がわからないという方も多いかと思います。
今回は、初めて使う土鍋の目止めのやり方で、有名やおかゆを炊く方法と、簡単に済ませたいという方のために、身近にある材料を使った簡単な目止めの方法を紹介します。
また、そもそも何で土鍋は目止めという作業をしなければいけないのか?についても説明しますね。
一家に1つあると便利な土鍋ですが長く使えるように、ちょっと面倒かもしれませんが、新しい土鍋を使う前にぜひ目止めをやってみてくださいね。
土鍋の目止めのやり方
土鍋の目止めとは、新しい土鍋の表面の細かい穴をふさぐことです。
いくつか方法がある中でも、一番実用的で簡単なのはズバリおかゆを作る方法です。
土鍋でおかゆを作って目止めをする方法
- 土鍋を水でささっと洗い、水気を拭き取りよく乾燥させます。(乾燥させないまま火にかけると、水気が土鍋のひび割れの原因になります)
- 土鍋の4分の3ほど水を入れ、そこへご飯を加え弱火でコトコト煮ていきます。
- 沸騰したら火を止めて、土鍋が自然に冷めるまで放置しましょう。
- おかゆを取り出し、土鍋を水でよく洗い流して、最初と同様に水気がなくなるまで乾燥させます。
土鍋でおかゆを作ると簡単に目止めができます。
土鍋の目止めで作ったおかゆは食べられる?
でも、実際に目止めをしたあとに気になることといえば、作ったおかゆは食べられるのかということですよね。
もしかすると土鍋の説明書には「作ったおかゆは廃棄してください」など記載があるかもしれません。おそらく土鍋の独特なにおいがおかゆについてしまうからでしょう。
ただ、土鍋で作ったおかゆは美味しいので、においが気にならないという方は召し上がっても問題はありません。
土鍋の目止めを小麦粉や片栗粉でやる方法
おかゆで目止めをする方法を紹介しましたが、しかしおかゆの臭いが気になって食べられない場合は、少しもったいない気がしますよね。
そんな場合は、片栗粉や小麦粉で代用して土鍋の目止めをする方法もありますので、こちらを試してみてくださいね。
- ボウルに水を入れ、水に対して約10%ほどの小麦粉か片栗粉を入れます。
- それをよく混ぜて、トロトロになったら土鍋に投入します。
- 土鍋を弱火で30分ほど、じっくりと火にかけていきましょう。
- 30分ほどしたら火を止めて、土鍋が自然に冷めるまで放置します。
- 中身を取り出して、土鍋を水でよく洗い流して水気がなくなるまで乾燥させます。
おかゆを炊いて土鍋の目止めをするよりも、小麦粉や片栗粉を使うと簡単に目止めをすることができます。
おかゆを捨てるという罪悪感もないので、気軽に土鍋の目止めをすることができますよね。
土鍋に目止めが必要な理由
ここまで目止めの方法について紹介してきましたが、そもそもなぜ土鍋には目止めが必要なのでしょうか。
実は、陶器で出来ている土鍋には、表面に無数の目に見えない穴が存在します。その穴に水や食材が入り込んでしまうと、臭いがついてしまったりひび割れの原因になってしまうのです。
せっかくの土鍋に食材の臭いがついてしまったり、ひび割れしてしまったら台無しになってしまいます。ほかにもシミや焦げ付きの原因にもなりますので、土鍋が使えなくなってしまう可能性もあります。
土鍋は目止めに目止めをすることで、長く良い状態で土鍋を使うことができるようになります。
せっかく買った土鍋を長く使うために、ぜひ初めに目止めの作業をしてくださいね。
土鍋の目止め
最近では、土鍋ではなくセラミック加工が施された鍋も登場してきています。
これはIHにも対応させたいという背景がありますが、やっぱり昔ながらに土鍋でご飯を炊いたりするのは風情もあり、かつ美味しく炊けて素晴らしいと思います。
冬には暖かい鍋料理があると嬉しいですよね。
大切な土鍋を大切に長く使うためにも、ちょっと手間ですが目止めをして「我が家の土鍋」として長く使っていってくださいね。