圧力鍋は怖い、重い、手順がわからないといった理由で、敬遠されがちです。
持っているけれど、使われていないキッチン道具の1位だそうです。
もっと圧力鍋を活用したい!と思っている方も、コツさえ押さえれば料理の時短ツールとして、あなたの強い味方になってくれます。
圧力鍋の使い方、加圧時間の目安や水の量など基本的な使い方を紹介しますね。
圧力鍋の使い方 加圧時間の目安
圧力鍋の使い方は、メーカーによって若干異なりますが、基本は
- 蓋を正しくセットする
- 火にかける
- 火を弱める
- 放置する(蒸らし時間)
- 蓋を開ける
以上6つのステップです。
加圧時間とは、加熱し始めて蒸気が出て、火を弱くしてから止めるまでの時間を指します。
ちなみに蒸らし時間は、火を止めた後、蓋を開けられる状態になるまでのことです。
圧力鍋は、メーカーや機種によって圧力が異なります。
圧力が高いほど調理温度が高く、圧力が低いと調理温度が低くなります。調理温度が高いほど、加圧する時間が短くなります。
加圧が低い圧力鍋のメリット
ならば圧力が高いお鍋を選ぼうと思われがちですが、圧力が低い圧力鍋にもメリットがあります。
圧力が食い圧力鍋は、穏やかな加圧が可能なため煮くずれしにくく、いつもの味を生かすことが
できます。
また低圧力の圧力鍋は、火を止めてからの放置時間も短めなので、なかなか圧力が下がらす蓋が開けられず待ちぼうけ、という心配もありません。
圧力鍋の加圧時間の目安
一例になりますが、料理別に圧力鍋の加圧時間をご紹介します。
- 牛バラ肉(600g/4センチ角) → 35分(10分)
- 牛スネ肉(600g/5センチ角) → 35分(10分)
- 豚バラ肉(600g) → 35分(10分)
- 豚スペアリブ → 10分(10分)
- 豚モモ肉(400g) → 20分(10分)
- 鶏モモ肉(4枚/600g) → 7分(10分)
- 鶏手羽(4枚) → 5分(10分)
- アジ、イワシ → 30分(10分) 骨まで柔らかくなります
- サンマ → 20分(10分) 骨まで柔らかくなります
- ご飯 → 5分(10分)
- 玄米 → 22分(10分)
- ジャガイモ(中サイズ4個) → 13分(5分)
- サツマイモ(4本) → 5分(5分)
- 大根(4センチの輪切り) → 5分(10分)
- カボチャ → 1分(10分)
メーカーにより多少変わりますので、あくまで加圧時間の目安になります。
( )内は火を止めてからの放置時間の目安です。お手持ちの圧力鍋が低圧力のものですと、これより短くなることも考慮してください。タイマーをセットしておくと安心ですね。
圧力鍋の水の量は最低どのくらい 煮物の水加減は?
圧力鍋にはそれぞれ「最低水分量」が設定されています。空焚きを防ぐために、決められた水分量を入れてください。
何分間の加圧で、このくらいの水分が必要、ということが何処かに書かれているはずです。
レシピ集が付属でついていたら、茶わん蒸しなどの蒸し料理の作り方を見てみましょう。
加圧時間3分で100ccの水を入れる、と書かれていたら「そのくらい入れておかないと水がなくなりますよ」という意味です。
我が家の圧力鍋の場合は、だいたい10分加圧で150ccを目安に水を入れています。大根など材料から水分が多く出る煮物の場合は10分加圧で100ccくらいにしています。
まだ、ご自分の圧力鍋の癖がよくわからないという場合は、少し水を多めに入れて最後に蓋を開けてから水分を煮詰めるようにした方が、焦げ付く心配がありませんよ。
圧力鍋の使い方のコツ
お料理の本に載っているよりも量を増やしたり、減らしたりして作りたい場合もありますよね。
材料の分量が変わるときでも、加圧時間や放置時間は変わりません。でも、お鍋に入れていい分量(最大量)は必ず守りましょう。
おおよそですが、圧力鍋の深さ3分の2が料理できる最大量の目安です。
特に気を付けたいのが豆類です。豆類は煮ると量がぐっと増えるので、水分も含めてお鍋の深さ4分の1以下にするといいでしょう。
圧力鍋を安心して使うために、お手入れも肝心です。
圧力鍋には必ず、付属品のピンがあります。このピンで蒸気口を掃除します。
なぜ掃除が必要かというと、万が一蒸気口がふさがってしまうと、圧力の逃げ場がなくなってしまいますので、圧力の通り道を確保するためです。
この蒸気口の掃除を怠ると、最悪の場合は爆発する、といった事故に繋がりかねません。
使う度に、蒸気口の点検を習慣づけてくださいね。
圧力鍋の使い方
圧力鍋は使いにくいというイメージですが、コツがわかれば煮物料理の時短になり便利ですよ。
タイマーをかけて火にかけておけば、うっかり加圧時間が過ぎてしまうという心配もないので、その間にもう一品お料理が作れます。
火にかけている時間も短くなるので、光熱費の節約にもなりますよね。
圧力鍋を使って料理のレパートリーを増やしてくださいね。