鯛の白子には、寄生虫などがいる場合があるので、新鮮なものであっても家庭で調理する場合は、生で食べることは避けた方が良いです。
生で売られている鯛の白子も加熱してから食べるようにしてください。
鯛の白子の下処理の方法や食べ方についてまとめました。
鯛の白子の生食は危険?
白子の生食は「絶対にダメ」とは言えませんが、やめたほうが良いでしょう。
釣ったばかりの新鮮なものであれば生食もできるかもしれませんが、やはりオススメはできません。
商品として売られているものはそのまま食べるのは避けてください。
白子には寄生虫がいる可能性があるため食中毒になるかもしれません。
家庭で調理する場合は、必ず加熱してから食べるようにしましょう。
白子には鯛、タラ、ブリなど様々な種類の物がありますが、どの白子に対しても同じように考えてください。
「生食用」と書いてある白子は、さっと湯通ししてあるなど処理がされている物のはずなのでそのまま食べても問題ないでしょう。
時々「生」と「生食用」を間違える人もいるようなので、表記は注意して見て下さい。「生」と書かれているものは「生食用」ではありません。自分で処理(加熱など)してから食べるようにしましょう。
鯛の白子の食中毒の危険性や寄生虫
鯛の白子にはアニサキスなど寄生虫がいることがあり、生で食べると食中毒を引き起こす危険性が高いです。
食中毒の症状としては、激しい腹痛、嘔吐が代表的です。
特にアニサキスが体内に入ると胃や腸に刺さることで激しい痛みを引き起こします。症状がでたらすぐに医療機関を受診するようにしてください。
アニサキスは魚に多く寄生している虫ですが、特に内蔵部分を好んで寄生します。
そのため、白子を食べる際は食中毒にならないよう予防することが大切です。
アニサキスは-20度以下で冷凍することや60度以上の過熱をすることで死滅させることができます。
美味しく安全に食べるために、食べる前のひと手間を惜しまないようにしましょう。
鯛の白子の下処理の仕方
鯛の白子の下処理の仕方は以下の通りです。
- 白子全体に塩をまぶして2~3分置きます。
- 水でていねいに洗い、血やぬめりを落とします。乱暴に扱うと身が崩れてしまうので優しく洗ってください。流水で洗うよりも、ボールに水をはって洗った方が身は崩れにくいです。
- 水分をしっかりふき取り、白子をつないでいる赤い筋を切り落とします。
- 食べやすい大きさに切ります。
下処理をしてから加熱調理をするとぬめりや臭みが取れて美味しくいただけます。
鯛の白子の食べ方
鯛の白子は茹でる、焼く、煮る、揚げるなど様々な調理で食べることができます。
オススメはそのまま茹でて食べる方法です。
下処理した白子を沸騰手前のお湯で茹でて冷水で冷やしてからポン酢などにつけて食べます。
簡単にできて、白子のプリプリ感やクリーミーさを味わうことができますよ。白子の臭みが気になる場合は茹でる際に酒を少し入れてください。
煮物にする場合は、煮る前に白子に熱湯をかける、もしくはさっと熱湯に通すなど加熱してから冷水にとると臭みが取れ、うまみも凝縮されやすくなります。
鯛の白子の旬の時期
鯛の白子は春、4~6月ごろが旬です。
この時期の真鯛は「サクラダイ」とも呼ばれています。
この時期は産卵前なので身よりも白子や卵に栄養が行くので、大きくておいしい白子が味わえます。
鯛の白子 まとめ
鯛の白子にはアニサキスなどの寄生虫がいる場合があるので、釣ったばかりの新鮮な鯛であっても家庭で調理するときは加熱してから食べるようにしてください。
茹でて食べるときも、塩で下処理をすることで臭みも消えて美味しく食べることができます。