鶏肉を生で食べてしまったら危険?生焼けかの判断方法と食中毒の症状

生焼けの焼き鳥

鶏肉をうっかり生で食べてしまったら、食中毒になるかも・・・と不安になりますよね。

鳥刺しなど、生で食べれるから大丈夫かな?とも思われがちですが、一般に売られている鶏肉は生食をすることができません。

健康な大人であれば、鶏肉の真ん中がちょっと半生かな?という状態のものを、一口くらい食べてしまっても食中毒になる確率はかなり低いと考えられますが、生の鶏肉を食べてしまうとカンピロバクター腸炎になってしまうこともあります。

生焼けの鶏肉を食べてしまったときの危険性や、食中毒になってしまったときの症状や対処法、鶏肉が生焼けかどうかの判断の仕方などをまとめました。

私と家族が、実際に鶏肉の食中毒になってしまったときの経験談や、何時間後に食中毒の症状が出たかについても紹介しますね。

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生焼けの鶏肉を食べてしまったときの対処法

基本的に鶏肉は生では食べませんが、焼き鳥やから揚げの中がちょっと生だったかも・・・という時ってありますよね。

表面が加熱してあって、中が少しだけ生っぽいくらい鶏肉を一口くらい食べても、必ず食中毒を起こすというわけではありません。

しばらく様子を見て、腹痛や下痢、発熱などの症状があれば病院に受診します。

ただ、やっかいなのは鶏肉の食中毒に多いカンピロバクター腸炎は、鶏肉を食べてすぐに発症するよりも2~7日してから食中毒の症状が出ることが多いんです。

 

実際に私もカンピロバクター胃腸炎にかかったことがありますが、大人の私は鶏肉を食べた4日後、子供は2日後に下痢になりました。

鶏肉を食べてから時間がたっていたので、食中毒の症状が出ても何が原因かすぐにわかりませんでした。

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生の鶏肉を食べたときの食中毒の症状と危険性

生の鶏肉を食べてしまって、カンピロバクター腸炎になると潜伏期間は長く2日~7日くらい後に胸やけや吐き気、腹痛や下痢、嘔吐、高熱などの症状が出ます。

特に、小さい子供は大人よりも症状が出やすくなる傾向にあります。

また、妊婦さんは抵抗力が通常よりも下がっているので、食中毒の症状が出たら早めにお医者さんに受診するようにしてください。

下痢になったら、脱水症状にならないように水分をしっかりとりますが、体内から菌を早く排出する必要があるので下痢止め薬は飲まずに病院に行くようにします。

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鶏肉が生焼けかどうかの確認方法

生焼けの鶏肉は、肉の中がツヤのあるピンク色をしていて、プリプリと柔らかい食感です。鶏肉を切ったときに肉汁がピンク色だったり血がまじっていることがあります。

反対に、中まで火が通っている鶏肉は、中の色が白や茶色で箸で触ってみると弾力があります。肉汁も透明になっています。

カンピロバクター菌は熱に弱い性質があり、鶏肉の中心部の温度が65度以上30秒から1分程度で死滅すると言われています。

鶏肉の中までしっかり火を通すために、鶏肉を焼くときは冷蔵庫から出してすぐではなく常温に戻してから焼くようにします。

鶏肉の中まで火が通っているか確認する方法で簡単なのは、楊枝や竹串を鶏肉の厚みがある部分に10秒程度刺して、楊枝や竹串の温度を確認します。

楊枝や竹串の先を触ってみて、お風呂の温度よりも温かくなっていれば鶏肉に火が通っている目安になります。

鶏ハムなどの低温調理の場合は、切り口がピンク色になっている場合がありますが、これは鶏肉に含まれる色素が原因なので必ずしも生焼けというわけではありません。

鶏ハムの切り口がヌルっとして柔らかかったり、肉汁がピンク色だったり血が混じっているような場合は生焼けの可能性があるので再加熱するなどして食べるようにしてくださいね。

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鶏肉を調理するときのまな板や包丁の注意

私がカンピロバクター腸炎を起こしたとき、私よりも先に5歳の息子に下痢の症状が出ました。

息子は鶏肉料理を食べた2日後に下痢になり、小児科で便の検査をしたところカンピロバクター菌が見つかりました。

息子の下痢が収まった頃、鶏肉を食べてから4日後に母親の私が腹痛と下痢になりました。

普通の下痢と違い、カンピロバクター菌の食中毒は腹痛や下痢の症状がかなり重くなりました。

 

私は生の鶏肉は食中毒になると思っていたので、生焼けにならないように普段から気をつけていましたが、この時は意外な落とし穴でカンピロバクター腸炎になってしまったのです。

それは、子供の面倒を見ながら料理をしていたため、鶏肉を手で触った後にきちんと除菌しないで子供に接していたのです。これが食中毒の原因になったと考えられます。

調理をしているときに不在だった主人は、一緒に鶏肉料理を食べてもお腹をこわすことはありませんでしてた。

お医者さんのお話では、生焼けの鶏肉を食べたときよりも、手や調理器具についたカンピロバクター菌で感染してしまうことが多いそうです。

 

生の鶏肉を素手で触ったあとに生野菜をさわったり、鶏肉を切った包丁やまな板をしっかり洗わずに次の食材を切ったりすると細菌が他の食材についてしまい危険です。

生の鶏肉を触ったあとは、しっかり石鹸で手を洗い、まな板は肉専用の物を用意して他の食材とは別にすると安心ですね。

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生食用の鶏肉とは?鶏肉を生で食べる方法

鶏肉は生で食べてはいけないと言いますが、居酒屋さんや飲食店で鳥刺しなどが出されることがありますよね。

鶏肉の刺身やたたきなどは食べても大丈夫なのかと心配になりますよね。

 

一般的に流通している鶏肉は「加熱用」の鶏肉ですので、生で食べることはできません。

ただ、南九州の鹿児島県と宮崎県は、昔から鶏肉を生で食べる文化があるため、独自に「生食用鶏肉の衛生基準」を定めています。

そのため、鹿児島や宮崎では他の都道府県よりも厳しい基準を設けて「生食用鶏肉」を取り扱っています。

「生食用食鶏肉の衛生基準」をクリアし「生食用」の表示がある鹿児島県産や宮崎県産の鶏肉だけが生で刺身やたたきとして食べることができます。

生の鶏肉を食べたいという場合は、衛生基準をクリアしている専門店からのお取り寄せがおすすめです。

 

カンピロバクターの細菌は環境に弱く、乾燥したり大気中では増殖できないので、新鮮な鶏肉ほど多くのカンピロバクター菌が多いと言われています。

新鮮な鶏肉だから少しくらい生でも大丈夫と考えずに、鶏肉は必ず中までしっかり火を通して食べるようにしてくださいね。

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