最近は、銀杏拾いをする人もあまりいなくなりましたが、イチョウの木の下に落ちている銀杏の実から種を出して食べる方法を紹介します。
イチョウの木になる銀杏の実は、実を割ってさらに中の殻を剥いて出てくる胚乳種を食べることができます。
イチョウの木が近所にあるという人や、銀杏拾いをしたことがある人ならわかると思いますが、銀杏の実は非常に強烈な臭いがします。
うっかり手に銀杏の臭いがついてしまうと、なかなか臭いがとれません。
石鹸で洗っても落ちない銀杏の臭いの取り方についても説明しますね。
銀杏を拾っても食べ方が解らないという方は、試してみてくださいね。
銀杏を拾った後の処理方法
イチョウの木の下に落ちている銀杏の実は、中身の種の部分を取り出さなければいけません。
銀杏の実が潰れた時にものすごい臭いがしますし、触ったらかぶれてしまうことがありますので、銀杏の処理をする時は必ずゴム手袋をはめて下さいね。
拾ってきた銀杏の実は、果肉をふやかして中身を取り出しやすくするためにバケツやボウルなどに入れて水につけておきます。
私は1週間くらいつけておきますが、1週間も水につけておけば結構スルッと剥けます。
銀杏を水につけておく間は、実がふやけるにつれ臭いが強くなりますので、外に出しておくことをおすすめします。
実がふやけたら、ゴム手袋をはめて実を揉むように剥いて、中身をザルに移し水で擦り洗いしながら余分な果肉を取っていきます。
実のふやけが足りない場合は、ビニール袋に入れて足で踏むと剥くこともできますよ。
実を剥いてもまだ果肉が残っているようなら、空き瓶に入れて振ると綺麗に取ることができます。
水に漬けておく方法の他に、土に埋めて実を腐らせ、中身を取り出すという方法があるのですが、昔の人はこの方法をしている人が多かったようです。
土に埋める時は、銀杏を網に入れて埋めておくと楽に取ることができます。
この方法だと、臭いも気にならず実を剥く手間も省けますね。
銀杏の果肉が綺麗にとれたら乾燥させます。
銀杏の干し方
大きいザルに銀杏を広げて天日干しします。
銀杏の量が多い場合はザルに入りきらないと思いますので、新聞紙を広げて銀杏を並べて干すといいですよ。
私は大きめのザルを持っていないので、新聞紙に広げて干しています。
子供が小さい頃は、暴れてぶつかってバラバラになりそうだったので、お土産にいただくお菓子などの大きくて浅い箱に新聞紙を敷いて干していました。
銀杏を天日干しする理由は殺菌するためなので、干す期間は1~2日で大丈夫です。
手に付いた銀杏の臭いを消す方法
銀杏の特徴は何と言ってもあの強烈な臭いですね。
手や洋服、靴についてしまったら臭いがなかなか取れません。
銀杏の臭いが手についてしまったら、いくら洗っても臭いが染み付いて残ってしまい、石鹸で何度も洗っても取れません。
手についた銀杏の臭いを消したい場合は
- 石鹸ではなく消臭効果のある「歯磨き粉」を使って手を洗う
- レモンやオレンジの皮で手を洗う
この2つを試してみてください。
石鹸では取れなかった臭いがみるみる取れていきますよ。
あの強烈な臭いは銀杏に含まれる「酪酸」と「エナント酸」という成分の臭いで、強烈な臭いを出すことで動物に食べられないようにするためなんだそうです。
実は「酪酸」は人間の足の悪臭の原因とも言われているんですよ。
足が銀杏臭いと例えられているのはこのせいなんですね。
拾ってきた銀杏の処理の仕方 まとめ
拾ってきた銀杏は、水に漬けたり土に埋めて果肉の部分を腐らせてから、中の種の部分を取り出します。
銀杏を処理している時は、心が折れてしまいそうなくらい臭いのですが、干して乾燥させたら臭いはなくなります。
ここまでくると、処理を頑張って良かったな~と思いますね。
銀杏の臭いが手についてしまったら、歯磨き粉や柑橘類の皮を使って手を洗うと臭いが取れますので試してみて下さい。
臭いも気になりますが、銀杏の果肉が手についたらかぶれの原因になってしまいますので、手に触れないように注意して下さいね。