こどもの日にかかせない柏餅、みなさんのおうちでは、葉っぱまで食べますか?
人によっては「葉っぱって食べられるの?」や「葉っぱまで美味しく食べるよ」って人もいると思います。
食べていいのか、わからなくて、子どもたちに食べさせていいのか悩んだり、なんでこどもの日に柏餅?ってきかれた時に「えっ?」となってしまうこと、ありますよね。
柏餅の葉っぱが食べられるのか、また、なんで巻いてあるの、食べる意味などを順番に紹介していきますね。
柏餅の葉っぱは食べれる?
柏餅には必ずと言っていいほど着いている葉っぱ。食べられるのかな?と思いますよね。
食べられるか、食べられないかでいえば、食べることはできます。
ですが、食べもの用として使用されていないので、苦味や葉っぱの筋っぽさなどが気になってしまう人が多いのではないでしょうか。
もちろんお餅に巻いてあるものなので、食べたら体調を崩すなどはないので、苦味がいい、という人は食べることにはなんの問題もないですよ。
ただ、お餅本来の甘味を味わおうと思うと、やはりとって食べるのがおすすめです。
ちなみに私は子どもの頃に葉っぱごとぱくりといって、苦くて泣いていたそうです。なので、大人ならまだしも、子どもたちは苦手に思う子も多いでしょうね。
もし、どうしても食べたいと思われるなら、葉っぱを食べる前に蒸したりお湯につけたりすると筋っぽさや苦味が少しおさまるので、ひと手間加えるのがおすすめです。
柏餅の葉っぱは何?巻いてある理由
そもそもなんで柏餅に葉っぱが巻いてあるのでしょうか?お餅だけでも充分じゃない?と思いますよね。
実はあの柏餅の葉っぱには、種類や、巻いてある理由がちゃんとあるんです。
葉っぱは、柏餅の名前からみると柏の葉を使っているイメージですよね。
実はあの葉っぱは、地域によって種類が異なります。
かしわの葉っぱでくるむのは関東地方に多く、今では日本全国でみかけることが多いです。ですが、西日本ではかしわの代わりにサルトリイバラを使用した柏餅が流行しているようです。
他にも、ホウノキ、ナラガシワ、コナラなど、地域によって様々な種類の葉っぱを用いて作られているので、ちょっと面白いですね。
柏餅に葉っぱが巻いてある理由
次に柏餅に葉っぱが巻いてある意味について説明します。
柏餅の葉っぱには、香り付けの効果があります。
勿論お餅だけのおいしさはありますが、葉っぱをまいて蒸すことによってお餅に葉の香りがうつり、食べた時にふんわりとした木の匂いがします。
葉っぱを巻いてむすことによって、あのふわりとして爽やかな香りが生み出されているんですよ。
他にも抗菌作用などもあります。
柏の葉には殺菌作用があるといわれており、お餅に巻くことで長く置いていても菌が付きにくいという理由で巻かれています。
今でこそ冷蔵庫などで冷やせますが、昔は冷蔵庫がなかったので、殺菌作用のある柏の葉をまいて保存していました。
こうしてみると色々と理由があってあの柏餅の葉っぱは巻かれているんですね。
柏餅をこどもの日に食べる由来
柏餅に葉っぱが巻いている理由を説明しましたが、では何故子どもの日に柏餅を食べるの?って、不思議に思いますよね。
実は、柏餅の葉っぱに意味があります。
柏は縁起の良い木だと言われています。縁起を担ぐという言葉から、子どもたちがすくすくと元気に成長していけるように、端午の節句、こどもの日に柏の葉で巻いた柏餅を食べるようになったようです。
また、柏の葉っぱは強く、新しく芽吹くまで古い葉っぱを落とさないといわれており、そのため「大きくなるまで、親が元気でいられる」という子どもにとっての大切な親や、保護者にもかけて、縁起物になっています。
子どもから親への気持ちや、親が子どもたちの成長を見届けたいという意味も込めて、子どもの日である端午の節句に食べられることが多いようです。