新鮮なきゅうりを買ってきたのに、切ってみたら断面がぬるぬるするときがあります。
きゅうりの断面のぬめりは腐っているのではなく、きゅうりのアクが原因ですので食べることができます。
きゅうりはあく抜きをすることで、苦みが消えて美味しくなります。
その反面、きゅうりの外側がぬるぬるしているときは、腐っている可能性があるので注意がひつようです。
きゅうりのあく抜きの仕方や、腐っているかの見分け方についてまとめました。
また、漬物にしたきゅうりのぬるぬるについても紹介します。
きゅうりの断面のぬめりの原因は?
きゅうりを切ったときに断面にぬめりが出るのは、きゅうりのアクが原因です。
植物は根から水分や栄養を吸収し、管を通って実に届きます。
この管を維管束と呼びますが、植物によって維管束の位置はさまざまです。
きゅうりの維管束は皮のすぐ下くらいにあります。
維管束には栄養だけでなくアクも含んでいるので、苦味やねばねばの原因になります。
きゅうりを切ったときの断面のぬめりは、傷んでいるからではありません。
きゅうりの断面がねばねばしていても、食べることができます。
切り口がぬるぬるするときは洗ったほうがいい?
きゅうりの切り口がぬるぬるするときは、アク抜きをしてから水で洗うと美味しく食べられます。
きゅうりのアクのとり方は、
- きゅうりのヘタを端から1cmくらいに切る。
- きゅうりのヘタの断面を、残ったきゅうりの断面と合わせる。
- きゅうりのヘタをくるくる回し断面をこする。
この3ステップだけです。
きゅうりの断面から白い液が出てきますので、頑張って2分ほどこすってみてください。
これだけできゅうりのアクが抜けます。
アクが出たきゅうりの断面は、水で洗えばOKです。
新鮮なきゅうりが苦く感じることがあるのは、アクが原因だったのですね。
なお、このアク抜きの方法は、国の研究機関ある農研機構で論文が出されています。
きゅうりの外側にぬめりがあるときは食べられる?
きゅうりの外側がぬるぬるしているときは、きゅうりを切って傷んでいないかチェックしてください。
きゅうりはヘタから傷みはじめます。
もしヘタの部分だけにぬめりがあるなら、きゅうりを切ってみましょう。
きゅうりの真ん中の部分が緑色で、嫌なにおいがしないなら使える可能性があります。
もし切ったきゅうりの断面が茶色くなっていた場合は、残念ですが傷みが進んでいるので食べない方が安心です。
きゅうりの外側全体がぬるぬるしていると感じたら、とりあえず洗ってみます。
きゅうりの外側を押してみて柔らかいと感じるようなら、傷んでいるので食べるのは止めた方がいいでしょう。
きゅうりは水分が当たっている場所から傷む野菜です。
スーパーで買ったきゅうりをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと、きゅうりから出る水分でぬめりが発生しやすくなります。
きゅうりを買ってきたらキッチンペーパーで包み、ラップして縦に保存するのがおすすめです。
きゅうりの漬物や浅漬けにぬめりがあっても食べられる?
きゅうりの漬物や浅漬けは、ぬめりがあったら食べずに捨ててしまいましょう。
漬物は保存食という印象が強いかもしれませんが、きゅうりは傷みやすい野菜です。
スーパーで売っているきゅうりの漬物は、数日間保存できるような状態になっています。
でも、自分で作ったきゅうりの浅漬けは、当日中か翌日までに食べきるのが安心です。
もしきゅうりの漬物や浅漬けがぬるぬるする場合は腐敗が進んでいると思ってください。
ぬめりのあるきゅうりを食べると食中毒になる?
表面にぬめりのあるきゅうりは傷んでいる可能性があるので、食べると食中毒になる危険があります。
過去には不適切な調理や保存方法により、きゅうりによる腸炎ビブリオやO157などの食中毒が起こったことがありました。
きゅうりの表面のぬめりやにおい、断面の変色などをチェックして、変だなと思ったら食べないでくださいね。
キュウリのぬめり まとめ
新鮮なきゅうりの断面のぬめりはアクが原因なので食べることができますが、表面の皮の部分がヌルヌルしているときは腐っているかもしれません。
切ってみて断面が茶色になっていたり、嫌な臭いがするきゅうりは食中毒の原因にもなりますので食べないように注意してください。
また、家庭で作ったきゅうりの浅漬けは防腐剤が入っていないぶん傷みやすくなっています。
手作りのきゅうりの浅漬けは日持ちがしないので、作った翌日までに食べるようにしてくださいね。