シリカゲルは食品を乾燥しながら保管するためによく使われています。
シリカゲルは、天日干しやフライパンで加熱することで再生することができます。
市販されているシリカゲルの多くは再利用可能であり、一度購入すると何回も使用することができます。
シリカゲルを再生する方法や、何回まで再生して使えるかなどをまとめました。
シリカゲルの再生 天日干しの温度や時間
まず、天日干しで再生可能なシリカゲルはB型のみなので、パッケージの裏側で確認してください。
天日干しでシリカゲルを再生する方法は、100円ショップなどで売られているステンレストレーの上にのせて、日当たりのいい場所で2~3時間放置するだけです。
快晴のお昼頃の時間帯がいいでしょう。
よく物干し竿に干す方法が紹介されますが、それだけでは青くならないことが多いです。ステンレスの上にのせることによって、太陽光だけでなく蓄熱された熱も加わって、効果的に加熱することができます。
天日干しでシリカゲルを再生するのに必要なものは、ステンレストレー1点のみです。
シリカゲルの再生 電子レンジを使う方法
電子レンジで再生可能なシリカゲルはA型です。パッケージで確認しましょう。
電子レンジで再生させる方法は、耐熱容器に薄くシリカゲルをしきつめ、最弱で(あたためでは温度が高すぎるので、解凍モードがあればそれで)30秒~1分加熱し、その後1~2分自然に冷ますことです。
青色がはっきりすればOKで、まだであれば、30秒ほど再加熱し、青色がはっきりするまで加熱を繰り返します。シリカゲルを電子レンジで加熱するときはラップや蓋はしません。
電子レンジを使ってシリカゲルを再生するために必要なものは3点で、①電子レンジ、②耐熱容器、③ジップロック(冷ましたシリカゲルの保存用)です。
また、電子レンジとフライパンの再生を比べると、圧倒的にフライパンの方がムラなく再生できるようです。
次ではフライパンでの再生方法も紹介します。
シリカゲルの再生 フライパンを使う方法
フライパンでシリカゲルを再生させる方法は、フライパンにシリカゲルを均等に広げて、弱火で5~10分ヘラなどでかきまぜながら火を通します。
再生の目安は、青色がはっきりすればOKで、青色に戻ったシリカゲルは耐熱容器に入れて、10分ほど自然に冷まして粗熱をとります。
フライパンを使ったシリカゲルの再生に必要なものは4点で、①フライパン、②ヘラ(混ぜるもの)、③耐熱容器(フライパンから加熱したシリカゲルを戻すための容器)④ジップロック(冷ましたシリカゲルの保存用)です。
加熱はガスでもIHでも可能です。
フライパンを使ってシリカゲルを再生するときに注意することは、焦げないように注意すること(200℃くらいで黒く焦げてしまう)、油は使わないこと、テフロン加工されたフライパンなどは傷つくので使わないことです。
もう使っていない古いフライパンか、100円ショップの安いものを使うといいですね。
シリカゲルは毒性もなく無味無臭なので、ヘラは料理用のものでも大丈夫ですが、よく洗うことと、心配であれば100円ショップで購入するのがいいかもしれません。
シリカゲルのを袋のまま乾燥させるには?
湿度シール付きの製品は袋のまま再生可能なものがあります。
ただ、袋の内側に水滴がつき、シリカゲルが水分を再吸収してしまうので、加熱し取り出して水分を飛ばす、冷めたところで再び加熱、といったことを数回繰り返し、水分を出しきることが必要です。
シリカゲルの再生回数は何回くらいまで?
シリカゲルの寿命は半年から1年程度といわれています。
使用条件によって再生するか変わってくるので、何回までとは言いきれませんが、乾燥しても完全には戻らないため、一般的にはシリカゲルを再生できるのは5~6回といわれています。
色が戻らなくなったら、新しいものに変えましょう。
ちなみに、シリカゲルの袋の中には、白い粒だけでなく、ピンクや青色の粒が入っています。
このピンクや青色の粒は着色されたもので、インジケーターといいます。
インジケーターの役割は吸湿量が目で見て分かるようにすることです。
乾いた状態(シリカゲルが再生された状態)では青色に、湿気を吸収した状態はピンク色に変わります。
シリカゲルの再生 まとめ
シリカゲルは、安価で強力な乾燥材でありながら毒性がなく、捨ててもやがて土に還っていく環境に優しく、安心な素材です。
家庭で簡単に再生できるので、一度で捨ててしまわずに再利用してみてくださいね。