ハッカ油スプレーは、ハッカ油・無水エタノール・精製水・スプレー容器があれば簡単に手作りすることができます。
作りやすい500mlと50mlの分量でハッカ油スプレーの作り方を紹介します。
また、ハッカ油スプレーの使い方や効果、スプレーボトルが溶けてしまうなどの作る時や使う時の注意点などをまとめました。
そのまま使えるハッカ油スプレーも販売されています。
10mlと小さいサイズなので持ち運びにも便利ですね。
ハッカ油スプレー 500mlや50mlで作るときの分量
ハッカ油スプレーを作るときの分量は次の通りです。
50mlのハッカ油スプレーを作るときの分量
- ハッカ油 3~10滴
- 無水エタノール 5ml
- 精製水(または水道水) 45ml
- スプレー容器(ポリスチレン以外の素材のもの) 1つ
500mlのハッカ油スプレーを作るときの分量
- ハッカ油 25~100滴
- 無水エタノール 50ml
- 精製水(または水道水) 450ml
- スプレー容器(ポリスチレン以外の素材のもの) 1つ
ハッカ油スプレーの作り方
ハッカ油スプレーの作り方は、
- ハッカ油と無水エタノールを容器に入れて、よく混ぜ合わせます。
- 精製水を入れて、さらによく混ぜます。
ハッカ油スプレーを作るときのポイントは、水を入れる前にハッカ油と無水エタノールと混ぜることです。
ハッカ油は油なので、水と混ぜると分離してしまうので、この順番にすることで混ざりやすくなります。
また、ハッカ油の量で香りを調節することができますが、香りが強いのと、お肌に合うか確かめるためにも、少なめの量から試して作ってみてください。
精製水は水道水で代用できる?
ハッカ油スプレーを作るときの精製水は水道水で代用することもできます。
水道水には塩素が入っているので精製水で作るよりも長持ちしますが10日以内に、精製水で作ったときは冷蔵庫で保管して7日以内に使いきるようにします。
エタノールの代用になるもの、水道水でも大丈夫?
無水エタノールは水道水で代用することもできます。
お肌が敏感な方、アルコールが苦手な方は、次の分量で作ってみてください。
ただし、エタノールはハッカ油と水が分離しないように使われているものなので、エタノールを入れないで作った場合は、かなり分離しやすい状態です。
スプレーを使うたびに、必ずよく振って混ぜてから使うようにしましょう。
エタノールなしで50mlのハッカ油スプレーを作る分量
- ハッカ油 3~10滴
- 精製水(または水道水) 50ml
- スプレー容器(ポリスチレン以外の素材のもの) 1つ
エタノールなしで500mlのハッカ油スプレーの作り方
- ハッカ油 25~100滴
- 精製水(または水道水) 500ml
- スプレー容器(ポリスチレン以外の素材のもの) 1つ
ハッカ油スプレーの効果と使い方
ハッカ油スプレーにはいろいろな効果があります。
ハッカの清涼感で、鼻や喉の調子を整える
マスクの外側にスプレーすることで、鼻の通りをよくしたり、メントールの成分で鼻や喉の粘膜を保護したりすることができます。
鼻詰まりの風邪や花粉症のとき、マスクにこもった臭いが気になるときにおすすめです。
直接マスクにスプレーすると香りがきついと感じる方は、ティッシュにつけてから、マスクにポンポンとしてみましょう。
デオドラントスプレーの代わりに使う
汗のついたシャツの襟元や靴下などにスプレーすることで、メントールのすっきりした爽やかな香りで、他の匂いを緩和することができます。
小さいスプレーをカバンに入れておくと外出先でも便利ですね。
ひんやりするスプレーとして使う
暑い日や、夏の季節に、肌にスプレーすると、ひんやりと清涼感を感じることができます。
肌が敏感な方は、作るときはハッカ油の分量は少なめに、スプレーするときもワンプッシュから始めてみましょう。
床掃除や窓掃除に使う
床の拭き掃除にスプレーすると、除菌消臭ができます。掃除中だけですが、すっきりした香りも楽しめます。
無水エタノールと精製水を炭酸水に置き換えると、窓ガラスの掃除にも使うことができます。
炭酸がガラスの汚れを浮かせ、ハッカ油はカビが増えることを防いでくれます。
ハッカ油は3滴くらいにし、最後は乾いたタオルなどで拭き取りましょう。
靴箱やゴミ箱の消臭剤にする
重曹にハッカ油スプレーを吹きかけることで、重曹の臭いを吸い取る効果と、ハッカ油の爽やかな香りでダブルの効果にすることができます。
虫よけスプレーとして使う
ハッカ油スプレーの1番人気の使い方は虫よけです。
ハッカには虫が嫌う成分が入っており、庭いじりの時やキャンプなど、外で活動するときにやっかいな蚊やブヨ、アブなどを除ける効果があります。
使い方はお肌や衣類に吹きかけるだけです。
ハッカ油には消臭効果もあるので、夏のアウトドアにはぴったりですね。
また、屋外だけでなく、屋内でもゴキブリやクモなどに効果があります。
玄関や網戸、カーテンなど、虫が侵入しやすい場所に予防として使うのもいいですね。
私はベランダの洗濯物によく飛んでくるカメムシ予防に使っています。
アウトドアではテントに振りかける方もいます。
キッチンの三角コーナーにスプレーすれば、コバエなどの防虫にも使えます。
市販の虫よけスプレーと違い、ハッカ油スプレーなら天然素材で余計な成分が入っておらず、安心して使えます。
スプレーボトルの容器が溶ける?溶けない素材は?
ハッカ油スプレーを作るときの注意点は、ポリスチレン(PS)の容器を使わないことです。
ハッカ油にはポリスチレンを溶かす成分が入っています。それ以外のスプレーボトルを選ぶようにしましょう。
具体的に解けない素材として売られているものは、ポリプロピレン製(PP)、ポリエチレン製(PE)、ガラス製、陶器製のものです。100円ショップでも手に入りますよ。
ちなみに、容器だけでなくスプレーする場所も注意が必要です。
よくあるのは、網戸の虫よけに使おうとしたら網戸やサッシの素材がポリスチレンだったり、トレーを拭き取り掃除しようとしたら、ポリスチレンだったということがあります。
心配な方はハッカ油スプレーを使う前に素材を確認してくださいね。
ハッカ油スプレーの使用期限と保存方法
ハッカ油スプレーの使用期限は作ってからおよそ7日間です。
天然の成分を使っており、余計な成分が入っていないので安心ですが、少し短い気がしますね。
ハッカ油と精製水自体は1~2ヵ月の使用期限なので、その都度使う分を作り、虫よけに使った余りは、三角コーナーの消臭で使いきるなど、工夫してみるといいかもしれません。
10日間くらいまで使っている方もいますが、ハッカ油スプレーは徐々に香りが変化していき、虫よけの効果なども減少してしまいます。
ちなみに、ハッカ油の虫よけの効果は1~2時間とされています。虫よけの場合は、こまめに吹きかける方がいいですが、お肌と合う・合わないもあるので、お肌と相談して調整してみてくださいね。
作ったハッカ油スプレーを保存するときは、涼しくて日の当たらない場所に置きます。
特に、精製水で作ったハッカ油スプレーは、水道水と違い塩素が入っていませんので冷蔵庫で保管して早めに使い切るようにしてくださいね。
ハッカ油スプレー 使う時の注意点
ハッカ油スプレーはとても便利で安心なものですが、注意することが何点かあります。
赤ちゃんや、お肌が弱い方は使わない。
ハッカ油は天然素材で安心して使えるものの、人によってはかぶれたり、蕁麻疹がでたりと、肌荒れすることがあります。
初めて作るときは濃度を薄くして少量から試し、少しでも異変があったら使用をやめて、病院で診てもらいましょう。
また、万が一、原液がついてしまったら、大量の水で10~15分流してください。
目や粘膜の周辺には使わない。
成分が強力なので、目や粘膜の近くにかかると、とても痛いです。
目に入ってしまったら、流水でしっかり洗い流してください。
動物には使わない。
猫や小鳥などの動物はハッカ油を体内で分解できず、中毒になります。
犬は基本的には使えますが、濃度は少なめで、目や粘膜は避けて吹きかけることが大切です。
ハッカの匂いがダメな犬もいるので、少量で確かめてから使いましょう。
虫よけにはなるが、殺虫剤にはならない。
ハッカ油スプレーは虫が嫌がり避けますが、殺虫剤にはなりません。
あくまで、虫を遠ざけるだけの効果だと覚えておきましょう。
ハッカ油スプレーは爽やかな香りで、虫よけや消臭、除菌の効果もありながら、天然素材で安心して使えます。
いくつかの注意を確認しながら、上手に家庭に取り入れていけるといいですね。