水煮の野菜は、切る手間や下茹での手間が省けて便利ですが、水煮野菜を使った煮物が酸っぱいと感じることがあります。
水煮野菜が酸っぱい原因は保存液に含まれている添加物の酸味が野菜に移ってしまうからです。
水煮野菜に使われている添加物は、缶やペットボトルに入っている飲料に使われているものと同様の物なので食べても体に悪いものではないと言われていますが、お料理が酸っぱく感じるとあまり美味しくありません。
水煮野菜を料理に使うときは、調理前に水にさらすなど酸味を抜く下処理をするとだいぶ酸味が和らぎます。
水煮野菜の酸味を抜く方法や、水煮野菜を使って酸っぱくなってしまった煮物の味の直し方、酸っぱい煮物のリメイクレシピについてまとめました。
筍などの野菜水煮を使った筑前煮などの煮物に酸味が出る原因
水煮野菜が煮物に使うと酸っぱい味がする原因は、水煮野菜に使われている保存料です。
生の野菜をカットしたものは消費期限が短いのに対して、水煮野菜は長期保存できるのがメリットです。
水煮の野菜に入っている保存料は主に防腐剤の役割を果たしています。
水煮野菜に使われている代表的な酸化防止剤として、クエン酸、ビタミンC、乳酸カルシウムという食品添加物が含まれています。
どの水煮野菜にも原材料に添加物の表記があるので、添加物が気になる場合は確認してみてください。
また、長期保存できる水煮野菜はうっかり使い忘れることもありますので、賞味期限も一緒に確認するといいですね。
酸っぱい臭いがする水煮野菜は防腐剤が原因と考えられてますが、変な臭いがしたり野菜の表面が粘ついている、変色しているなどの異変がある場合には腐っている可能性もありますので使用を避けてください。
水煮野菜の酸化防止剤として使われているクエン酸、ビタミンC、乳酸カルシウムは、どれも酸味を感じるものです。
特にビタミンCやクエン酸は酸味料として料理に使用されることが多い添加物です。
水煮野菜の保存液に含まれている添加物が酸味の原因となり、中の野菜に酸味が移ってしまい熱を加えた調理をしても酸味が残ってしまいます。
水煮野菜を使った煮物が酸っぱくならない方法
水煮野菜は便利で使いやすいので、お料理に活用したいですが、保存料のせいでお料理が酸っぱくなるのは困りますよね。
そこで、水煮野菜の酸味を消す下処理の方法を5つ紹介します。
- 調理の前に水にさらす
- 下茹でしてから水にさらす
- 味付けをいつもよりもしっかりと付ける
- 酸味を活かした料理にする
- 歯ごたえを活かした料理にする
下処理をしても生の野菜のように完全に酸味を取ることは難しいですが、下処理をしたものとそうでないものでは酸味がだいぶ変わってきます。
酸っぱくなった煮物の酸味を消す方法はある?
水煮野菜を使って酸っぱくなってしまった煮物の酸味を取るには、一度水に晒して味を抜く方法をおすすめします。
軽く茹でても酸味を取ることができます。
煮物の味が抜けたら再び調味料を入れなおし、煮込み直します。
煮物を煮直すことで酸味をやわらげ味の調節はできますが、一度煮物にした水煮野菜の酸味を消す方法なので、野菜やお肉などの栄養は抜けて歯ごたえも悪くなってしまうので、あまりおすすめできる方法ではありません。
酸っぱい煮物のリメイクレシピ
水煮野菜を使って酸っぱくなってしまった煮物をリメイクする方法を3つ紹介します。
先ほどご紹介した酸味を取ってから下記のレシピに取り掛かりましょう。
カレー
煮物のリメイクでカレーを作ると、まろやかな和風のカレーが仕上がります。
具材は一度煮物にしていて、しっかり火が通って柔らかいので通常のカレーに比べて時短で作ることができます。
作り方は、カレールーを箱の表記通りに溶かした後、酸味を取った煮物を入れて一煮立ちさせるだけです。
豚汁
こちらも煮物にもともと火が通っているので時短で完成させることができます。
作り方は、鍋にごま油を熱し、豚肉を炒めた後、酸味を取った煮物とだし汁を入れ味噌を溶かします。
ごま油の香りが食欲をそそります。
つくね
煮物には具材がたっぷり入っているので、つくねにすると様々な具材の食感が食べ応えたっぷりです。
ごはんのおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもピッタリです。
作り方は、
- 酸味をった煮物を細かく刻む
- 鶏ミンチに細かく切った煮物と片栗粉を入れ粘り気がでるまでよく混ぜ、食べやすい大きさの小判型に形成する
- 熱したフライパンに油を引き、両面焼き色を付けながら焼く
- 火が通ったら砂糖、しょうゆ、みりん、酒を入れ④と煮絡めたら完成
水煮野菜の煮物が酸っぱい まとめ
水煮野菜の酸味は、そのまま調理して食べても体に影響はないと言われていますが、酸っぱい煮物は食べて美味しくありません。
水煮野菜を煮物に使う場合は、酸味を取る下処理をして使うと、酸味が和らぎます。
水煮野菜の酸味が気になるときは試してみてくださいね。