普通のこんにゃくやしらたきは生で食べることが出来ます。
しかしアクが強いため、そのまま食べるとエグミや臭みを感じてしまうので、しっかりと下処理することで刺身こんにゃくに近い形で食べられます。
こんにゃくにもいくつか種類がありますので、何をどのようにして食べたら良いのか詳しく紹介していきます。
生芋こんにゃくは生で食べたら危険?
生芋こんにゃくの原料であるこんにゃく芋には、シュウ酸カルシウムという劇物指定の成分が入っていて、芋のまま食べてしまうと呼吸困難を引き起こす危険性があります。
ですが、こんにゃくを作る段階で水酸化カルシウムなどを入れて中和することで、毒性はほぼ無くなるため生で食べることが可能です。
しかしながらアクは残っているためエグミと臭みがあり、非常に食べづらいです。
エグミの正体はシュウ酸カルシウムで、臭いの正体はトリメチルアミンです。
特にトリメチルアミンは熱に強いので、茹でても完全には取り切れません。
生芋の蒟蒻を食べるなら、アク抜きをしたほうが良いです。
アク抜き不要のこんにゃくやしらたきは生で食べても大丈夫?
アク抜き不要のこんにゃくやしらたきは、生で食べることが可能です。
ですが、アク抜き不要といってもアクがすべて取り除けているわけではないので、食べるとエグミや臭さを感じやすいです。
刺身こんにゃくと普通のこんにゃくの違い
普通のこんにゃくには、生芋から作られたものと製粉してから作られたものがあり、さらにアク抜きしなければならないものと、アク抜き不要のものがあります。
普通のこんにゃくの食感は歯ごたえと弾力性が特徴です。
刺身こんにゃくは、生芋を使わず製粉のみを使用して作ります。水分量も普通のこんにゃくより多いので、柔らかくツルツルとした食感です。
基本的には白色ですが、柚子や青のりなどを混ぜて色と味がついたものや、大トロ風・イカ風・ふぐ風・レバー刺しの食感にしたものなどがあり、バリエーションに富んでいます。
普通のこんにゃくとは違い、アク抜きをまったくしないで食べられます。
こんにゃくに火を通す時間は何分?
こんにゃくに火を通して下茹でする時間は2分~3分です。
袋から出して水でしっかりと洗い、食べる大きさに切るか、スプーンなどでちぎってください。
よりしっかりとアク抜きしたい場合は、塩揉みか砂糖揉みをすることをお勧めします。
塩分が気になる方は砂糖揉みの方が良いですね。
その後、沸騰させた鍋に入れて、中火で2~3分茹でてください。
普通のこんにゃくを刺身にするレシピ
普通のこんにゃくを刺身として食べるときは、とにかくアクを抜き、エグミと臭みを取り除くことが大切です。
刺身にして食べるときは、できればアク抜き不要のものが良いです。
作り方は、刺身のように薄切りにして、塩か砂糖を揉み込んでから沸騰したお湯で茹でてください。
茹で上がったら冷水に入れて冷蔵庫などで冷やし、水気をふき取ってから、わさび醤油や酢味噌、味噌ダレなど、お好みの味で食べてください。
しらたきを冷たい麺の代用にする場合も、アク抜きをして冷やせば大丈夫です。
春雨の代わりにしてしらたきサラダにしたり、生春巻きにしたりすると美味しいですよ。
蒟蒻を生で食べる
普通のこんにゃくやしらたきは生で食べることができますが、アクが強いので茹でてアク抜きをしたほうが美味しく食べられます。
刺身として食べるならば、下茹で不要のこんにゃくを使って調理することをお勧めします。
ですが、やはり刺身こんにゃくの方が生食用につくられているので違和感なく食べられます。
ただし、こんにゃくの食べすぎは禁物です。
食物繊維が豊富なので、便秘だけでなく腸閉塞になる恐れもあります。
くれぐれも適度に食べて、快適な腸内環境を整えてくださいね。