離乳食は、赤ちゃんがミルクや母乳から卒業するために必要な食事です。
それは、大人と同じものを食べるための練習とも言えます。
離乳食の果物は、最初は加熱をして与えますが、何回か食べさせて問題が無ければ少しずつ生で食べさせてみましょう。
時期としては、離乳初期(生後5~6ヶ月頃)、離乳中期(生後7~8ヶ月頃)は、加熱した果物からスタートすることをおすすめします。
離乳食の果物を加熱するのはなぜ?
生の果物はアレルギーを引き起こすことがあるため、加熱をすることで果物の酵素の働きを抑えられます。
初めて食べさせる果物の場合は、加熱してから赤ちゃんに食べさせてあげると、より安心して離乳食を進めていくことができます。
その他にも殺菌が加熱する理由として挙げられます。
見た目が綺麗な食材や調理器具でも、ほとんどの食材には雑菌が存在しています。
菌は加熱することによって、滅菌されます。
大人が食べても大丈夫な程度の菌であっても、抵抗力の低い赤ちゃんの場合には食中毒を起こす可能性があるため注意が必要です。
離乳食の果物の加熱方法と加熱時間
赤ちゃんに食べさせる果物の加熱方法は主に4つあります。
湯煎、蒸す、オーブン(トースター)、電子レンジです。
湯煎は、果物を少量のお湯でゆでます。
蒸す方法は、蒸し器が無くてもフライパンにお湯を張り、果物を入れた耐熱容器を入れ、蓋をして蒸すことができます。蒸すことで果物がやわらかくなり甘味が増して食べやすくなりますよ。
オーブン(トースター)は5分程加熱するだけで簡単にできます。
電子レンジは、10秒ほど加熱するだけですので、この中では1番簡単にできる方法ですね。
離乳食で缶詰や生の果物はいつから食べられる?
保存に便利な缶詰ですが、シロップには大量の砂糖が使われています。
赤ちゃんには甘すぎるため、濃い味に慣れてしまい薄味の離乳食を食べてくれない場合があります。
必要以上の糖分を摂取しないためにも、離乳食の時期が終わるまではフルーツの缶詰はできるだけ避けるようにしましょう。
また、生の果物の時期ですが、離乳食後期のカミカミ期頃であれば食べ慣れた果物を少しずつ生で与えてみても良いでしょう。
離乳食でバナナをそのまま食べられるのはいつから?
バナナは調理も簡単で赤ちゃんが好む味のため、離乳食で出番が多いご家庭が多いですよね。
バナナの離乳食の進め方は、離乳初期の加熱は必須だと考えられています。
離乳食中期からであれば、生でバナナを与えても問題はないと言われていますが、赤ちゃんは一度に食べることができる量が分かりません。
口に入れすぎて喉に詰まらせないように、バナナは切った状態で赤ちゃんにあげてくださいね。
バナナにはビタミンB6、カリウム、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB6は、血や筋肉を作り神経を整え、マグネシウムは体の水分量を調節したり歯や骨を作る手助けをしてくれます。
赤ちゃんにとって必要な栄養素がたくさん含まれているので、上手に離乳食にバナナを取り入れていきたいですね。
離乳食で果物をあげる順番や食べる量
離乳食初期から食べられる果物の代表として、バナナ、りんご、いちご、みかん、梨、メロン、桃、すいかがあります。
アレルギー反応の恐れもあるため、お粥と同様に小さじ1から少量ずつ食べさせてあげましょう。
あげるタイミングは人それぞれかと思いますが、離乳食後にあげる方が多いようです。
離乳食の果物 まとめ
果物に限らず、どんな食べ物でも初めて赤ちゃんに食べさせるものは少し不安になりますよね。
果物は季節を感じられる食材です。
旬の果物を取り入れながら、赤ちゃんの離乳食の楽しみとして取り入れていきたいですね。