なめこは生で食べられません。
なめこを加熱せずに食べてしまうと、場合によっては腹痛、下痢、吐き気や嘔吐などの食中毒症状が出てしまうこともあります。
なめこを食べるときはさっと洗ってしっかり加熱しましょう。
ただし、なめこは水洗いしすぎると風味や栄養が流れてしまったり火を通しすぎるとせっかくの食感が失われたりします。
なめこの栄養を逃がさない食べ方や、安全な加熱方法をご紹介します。
なめこを生で食べてしまったときの対処法
なめこを生で食べてしまったときは、下痢・腹痛・吐き気・嘔吐などの食中毒症状がでることがあります。
生のなめこを食べてしまっても、食中毒の症状が出ていない場合は、水分をしっかりとって様子を見てください。
もし、食中毒の症状が重くでるようなら、早急に病院を受診しましょう。
あまり知られていませんが、なめこを食べた人が食中毒になった事例が、厚生労働省の食中毒統計でも過去に何例か報告されているんですよ。
なめこを食べて食中毒になった原因は、加熱処理がきちんとされていなかったことが疑われています。
なめこの食中毒の場合、黄色ブドウ球菌のような原因物質が特定されていないのも特徴です。
なめこの湯通しの仕方
なめこの湯通しの仕方を説明します。
真空パックされた足切りなめこ(1パック100g)の場合
- なめこをザルにあけて水で軽く洗います。
- お鍋になめこがつかるくらいの水を入れ沸騰させます。
- 沸騰したらなめこを入れて1分ほど茹でます。
- なめこをザルにあげてお湯を切ります。
株付きのなめこも同様で、石づきを包丁で切り落としたらザルにあけて軽く水洗いしたあとに沸騰したお湯で1分ほど茹で、ザルにあけてお湯を切ります。
ポイントは、なめこを水洗いするときにぬめりをなるべく洗い流さないようにすることです。
なめこのぬめりには栄養が詰まっているので、洗いすぎないようにしてくださいね。
なめこのぬめりには、免疫力を高めるムチンや美肌効果のあるコンドロイチンが含まれています。
なるべくぬめりを洗い流してしまわないよう優しく水をあてましょう。
味噌汁に入れるなめこも湯通しが必要?
味噌汁に入れるなめこは湯通しはしなくても大丈夫です。
なめこにきちんと火が通れば食中毒の心配はなくなります。
ほとんどの場合、味噌汁を作る過程でなめこを加熱するため、わざわざ湯通しをする必要はありません。
湯通しをするのは、なめこおろしや冷やしなめこそばなど、なめこを加熱する調理過程がないレシピのときです。
湯通しの代わりに電子レンジで加熱してもいい?
ぬめこを湯通しする代わりに電子レンジで加熱してももちろん大丈夫です。
なめこ真空パック1袋(100g)を電子レンジで加熱する場合、
- なめこを軽く水洗いします。
- 耐熱容器になめこを入れラップをかけます。
- 600Wで1分半から2分ほど加熱します。
電子レンジでなめこを加熱する場合の注意点は加熱ムラです。
きちんと加熱するために途中で混ぜ返したり、一部だけ色が違ったりしたら追加でレンジにかけましょう。
舌がピリピリするなめこは食べても大丈夫?
舌がピリピリするなめこは食べないでください。
カビや雑菌が繁殖するなど、なめこの状態が悪くなっているかもしれません。
実はなめこは、小松菜やニンジンと同じ生鮮食料品です。
できるだけ早く食べたほうがおいしくいただけます。
一般的に真空パックのなめこは冷蔵庫に保管していても、買ってから3日以内に食べることがおすすめです。
口に入れて舌がピリピリするようなら、なめこに火がきちんと通っていない生焼けか、腐りかけている可能性があります。
どちらにしても危険なので食べるのはやめましょう。
なめこは生のまま食べられる?
なめこを生で食べると食中毒の恐れがあります。
きちんと火を通してから食べましょう。
スーパーでよく見かける真空パックのなめこは「生」なので食べるときには火を通してくださいね。
火の通し方は、鍋でも電子レンジでもどちらでも大丈夫です。
なめこを食べて舌がぴりぴりするなど、異常を感じたら食べるのはやめましょう。
なめこは買ってから3日以内に食べきるのがおすすめです。
新鮮ななめこをおいしく召し上がってくださいね。