赤ちゃんの離乳食が始まると、他の子と比べて食べる量がすくないんじゃないか?多すぎるんじゃないか?と気になりますよね。
離乳初期から完了期まで、月例別の離乳食を食べさせる量の目安や食事の内容、厚生労働省の離乳食の進め方目安の早見表などをまとめました。
もっと食べて欲しいときや、食べすぎじゃないかと心配になるときの赤ちゃんのサインなど、初めての離乳食では心配になることが沢山ありますよね。
離乳食の量早見表
赤ちゃんに離乳食を食べさせる量の目安は、厚生労働省のHPで紹介されています。
引用:厚生労働省HPより
生後5ヶ月から離乳完了期の1歳半までの離乳食の進め方が一覧表でまとめられているので、子供の成長に合わせて食事の量の参考になります。
離乳食の量の目安 グラムや大さじどのくらい?
月例ごとに一覧表をまとめました。
タンパク質の量は、魚・肉・豆腐・卵・乳製品の中から1種類を選びます。
お粥は大さじ1杯でだいたい15g前後ですが、他の食べ物は密度によって大さじの量が変わります。
生後5ヶ月、6ヶ月頃 離乳食初期(ごっくん期)の離乳食の量
この時期は、赤ちゃんが母乳やミルク以外の味に慣れて大人と同じ食事をするための準備期間です。
赤ちゃんが飲み込みやすいようにトロトロにした食材を1日に1回小さじ1づつ食べさせます。
初めて食べる食材はアレルギーの心配もあるので、病院が開いている平日の午前中に与えるようにします。
少し慣れてきたら、食材を2品・3品と増やしていきますが、この時期は食べることに慣れる時期ですので栄養のバランスにはこだわらなくて大丈夫です。
離乳食を始める目安
離乳食を始める目安は
- 支えてあげると座ることができる
- 大人が食事をしていると興味を示す
- 唾液の量が増えてくる
- 赤ちゃんの唇にスプーンをあてても嫌がらない
生後7ヶ月、8ヶ月頃 離乳食中期(もぐもぐ期)の離乳食の量
赤ちゃんが食べ物をごっくんと飲み込めるようになったら、食事の回数を1日2回に増やして、豆腐の硬さくらいの食材を粗くつぶしたりみじん切りにして食べさせます。
主食・主菜・副菜を意識して組み合わせると栄養のバランスがとりやすくなります。
もぐもぐ期の離乳食の量の目安
- 全がゆ・・・50g~80g(大さじ3強~大さじ5強)
- 野菜、果物・・・20g~30g(大さじ2くらい)
タンパク質
- 魚・・・10g~15g
- 肉・・・10g~15g
- 豆腐・・・30g~40g
- 卵・・・卵黄1個~、全卵1/3個
- 乳製品・・・50g~70g
豆腐は大さじ2強、魚や肉は大さじ1くらいを目安にします。
生後9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃 離乳食後期(かみかみ期)の離乳食の量
赤ちゃんが食べ物を口に入れてもすぐに飲み込まずに、時々口が左右に動くようになってきたら、歯ぐきでかんで食べる練習を始めます。
お粥も全がゆから徐々に水分を減らして5倍がゆくらいにしていきます。
食事の回数も2回から3回食に進めていきます。
もぐもぐ期の離乳食の量の目安
- ご飯・・・全がゆ90g(大さじ6くらい)~軟飯80g
- 野菜、果物・・・30~40g(大さじ3くらい)
タンパク質
- 肉・・・15g
- 魚・・・15g
- 豆腐・・・45g
- 卵・・・全卵1/2個
- 乳製品・・・80g
1歳(12ヶ月)~1歳半(18ヶ月)頃 離乳食完了期(ぱくぱく期)の離乳食の量
手づかみ食べが上手になり、スプーンに興味が出てくる1歳頃から離乳食完了期になります。
ご飯も柔らかいものから徐々に大人と同じ硬さのご飯に変えていきます。
噛むことを覚える大事な時期なので、しっかり噛む練習をしていきます。
ぱくぱく期の離乳食の量の目安
- ご飯・・・軟飯90g~普通のご飯80gくらい
- 野菜、果物・・・40g~50g
タンパク質
- 魚・・・15g~20g
- 肉・・・15g~20g
- 豆腐・・・50g~55g
- 卵・・・全卵1/2~2/3個
- 乳製品・・・100g
大人用の献立から薄味で柔らかい食材を取り分けるのもいいですね。
離乳食の量の増やし方
離乳食は少しずつ与える食材を増やし、量も少しづつ増やしていいくことが大切です。
食べる量の目安を重視せずに、赤ちゃんの食べ具合を見ながら進めていきます。
離乳食は赤ちゃんが食べられる量が適量です。量を気にするよりも楽しく食事ができる習慣を身に着けてあげたいですね。
他の子よりも食べる量が少ないと気にする必要はありませんよ。
離乳食の量が増えないときは?
大人でも人によって食事量が違うように、離乳食の量はあくまでも目安で、赤ちゃんによって食べる量も変わります。
ママとしては、わかっていても赤ちゃんがあまり離乳食を食べないと心配になりますよね。
赤ちゃんによっては、食事を与えるスプーンの大きさが大きすぎるとか、ただお粥が好きではないなどの、ちょっとした理由で離乳食を食べないこともあります。
ママが赤ちゃんの離乳食が増えないことでイライラするよりも、家族と一緒に食卓につかせてみんなで食事をすることが楽しいという気持ちになることが大切だと思います。
赤ちゃんが病的に全く食事をしないという場合以外は、赤ちゃんの個性と思って暖かく見守ってあげてくださいね。
離乳食を食べさせ過ぎのサイン
赤ちゃんが離乳食を喜んで食べるからと、沢山食べさせても大丈夫なのか?というのも心配になりますよね。
うちの子は、このタイプで食べさせればいくらでも食べる子供でした。
基本的に離乳食は食べさせたいだけ食べさせて大丈夫と言われていますが、多すぎるかな?と心配になる場合は赤ちゃんの体重の変化を見てあげてください。
母子手帳の体重曲線を参考にしてみて、身長と体重がクロスしたところが標準の範囲に入っていれば大丈夫です。
また、食事の後に消化不良の便が出ていないか、便秘や下痢になっていないか注意して見てあげるようにします。
離乳食の後に、嘔吐をする、下痢や便秘になる、体重が急激に増えるなどがあれば、食べ過ぎの可能性もありますので、離乳食の内容や量を見直してあげるようにしてくださいね。
赤ちゃんの離乳食の量
赤ちゃんの食べる離乳食の量はあくまでも目安で、その子によって違います。
他の子と比べて食べる量が少ないとか多いとかを気にするよりも、ごっくん期ならしっかり飲み込めているか、かみかみ期ならちゃんと噛むような仕草をしているかをチェックして、便秘や下痢になっていないか見てあげてくださいね。
いくら食べても体重が増えないというときも、その子の体質ということもあります。体重の増加が心配な場合はかかりつけの小児科に相談してみてくださいね。
離乳食がいつまでも進まない赤ちゃんはいません。
他の赤ちゃんと比べることなく、離乳食により体調に変化がないか観察してあげて、その子のペースで離乳食を進めてあげてくださいね。