冷やし中華と冷麺の違いって、知っていますか?
私は関東出身なので、冷やし中華と冷麺は別のものという認識でしたが、関西出身の主人は冷やし中華を冷麺と呼ぶんです。
主人に、初めて冷麺を食べたいといわれたときに、私はまっさきに韓国冷麺を思いつきました。
関東の冷やし中華と関西の冷麺は、具体的にどう違うのか?タレや具材の違い、また関西では冷やし中華(冷麺)にマヨネーズをかけるのは本当なのか?など、関東と関西の違い「あるある」について説明します。
夏がきて「冷やし中華はじめました。」の看板を見かけると、ついつい食べたくなる冷やし中華のちょっとしたウンチクですが、話のタネにしてみてくださいね。
冷やし中華と冷麺の違い
関東出身の私が、冷やし中華と冷麺では何が違うの?と聞かれたら、スープ、麺、具材、全てが違うと答えます。
しかし関西出身の主人は、冷やし中華と冷麺は同じ物で、冷やし中華=冷麺と答えます。
関西では、冷やし中華の事を冷麺というんです。関東出身の人から見るとややこしいですよね。
一般的に、冷やし中華と冷麺は別物で、冷やし中華は日本で生まれたもの、冷麺は朝鮮半島で生まれたもので、出身がまず違います。
そして決定的に違うのは、麺の種類です。
冷やし中華は小麦粉、冷麺はそば粉が原料で出来ています。
冷麺を食べた事がある方は分かると思いますが、麺は少し固めで特徴的です。冷やし中華の黄色いラーメンに似た麺とは全く違います。
上に乗せる具材も冷やし中華とは違い、冷麺はキムチや辛めのスープ、りんごやスイカの果物が添えてあります。
なのになぜ、関西では冷やし中華を冷麺と呼ぶのかと言うと関西は名称を略す文化がある事が大きいようです。
マクドナルドをマクドと呼んだり、あまり関東人は略さないアイスコーヒーも冷コー なんていうそうですね。
そのため、冷たいラーメンという所から、冷・メンと略して呼ぶようになり、広がったのではないかという事でした。
たしかにそう言われると、冷やし中華は冷たい麺ですので冷麺でも間違いないですよね。ちなみに北海道で冷やし中華は冷やしラーメンと呼ぶようです。
最近はスーパーで、冷やし中華と冷やしラーメンが売られているのをよく見ます。
スーパーで買った冷やしラーメンを食べてみたら、普通の冷やし中華のよりも麺が細く、酸味を少ないような気がしましたが、正直なところ私にはあまり違いがよくわかりません。
関西では、冷やし中華を冷麺と呼ぶというのはわかりましたが、関西で本場の冷麺が食べたくなったらどう注文するのか主人に聞いてみたら「韓国風冷麺」と注文するそうです。
関東の感覚で、間違えて冷麺くださいと頼んだら、冷やし中華が出てくる可能性がありますね。
冷やし中華 関西と関東の具材やタレは違う?
関西と関東では、冷やし中華の呼び名が違うことが分かりました。
しかしタレや上にのせる具材に違いはあまりないようで、どちらも甘酸っぱい醤油ベースが主流のようです。ハムや卵、きゅうり、時には焼き豚なども乗っていますね。ゴマだれなどもよく見かけます。
有名な盛岡冷麺は、韓国の冷麺を日本人に合うようにアレンジしたもので、スープは牛骨、鶏ガラ、野菜を煮込んだスープにキムチが入り、きゅうり、だいこん、ねぎ、ゴマに果物が入っています。これはまさに関東でいう冷麺のイメージですね。
私は1度、ながせ食堂というお店で 緑色の麺の冷やし中華を食べたことがあります。とても モチモチしていて美味しかったです。お店によっても麺や具材、スープはアレンジされていて、面白いですね。
冷やし中華 関西ではマヨネーズをかける?
関西出身の主人から、関西では冷やし中華にマヨネーズをかけるという話を聞いたことがあります。
ただし、冷やし中華にマヨネーズをかけるのは必ずということではなく、かける人とかけない人が混在しています。
冷やし中華にマヨネーズをかけるのは関西だからではなく、東海や東北の人に多く、特に福島、長野、岐阜、愛知、三重が多いようです。
ちなみに私が今住んでいる東北でも、冷やし中華にマヨネーズをかけます。コンビニで売っている冷やし中華にもマヨネーズが付けられています。
私はそのままの冷やし中華が好きですが、マヨネーズをかけると酸味が緩和されマイルドになりますよ。
冷やし中華にマヨネーズをかける原点は、素がきやというお店から始まったという説があり、かなり昔からのようです。
最近からはじまったのかと思ったら、30年以上前から知っている人もいるんだそうです。
関東の冷やし中華と関西の冷麺の違い まとめ
関東の冷やし中華と関西の冷麺は、呼び方が違いますが同じものです。
お店や家庭によって、タレや上に乗せる具材には違いがありますが、冷やし中華にマヨネーズをかけるのは、関西だからではなくマヨネーズをかける人とかけない人がいます。
関西で冷やし中華ではない「冷麺」を食べたいときは、冷麺ではなく「韓国風冷麺」と注文するというのは、関東人からするとうっかり間違いやすいので注意が必要ですね。
我が家でも、関西出身の主人と関東出身の私、そして今住んでいる東北でもそれぞれに美味しい冷やし中華があります。
そのお家流の美味しい冷やし中華を作って、楽しみたいですね。