片栗粉でとろみをつけると料理も冷めにくくなり、味もよく絡んでくれて美味しいですよね。
でも、時間がたつとあんかけのあんが、水っぽくなってしまうことってありませんか。
家族で食事の時間がずれているので、作り置きをしておいて、温めなおして食べようと思ったら、あんかけのとろみがなくなっていると残念ですよね。
とろみがなくなっても、また復活できのか?とろみがなくなる原因やとろみを長持ちさせる方法、片栗粉以外でとろみをつける方法などを紹介します。
片栗粉のとろみがなくなることで困っている方は、参考にしてみてくださいね。
⇒ 離乳食のとろみのつけ方!片栗粉以外の方法ととろみ付けした後の冷凍
片栗粉のとろみの復活方法
残念ながら、片栗粉を使ってとろみを出した料理が水っぽくなってしまっても、そのまま復活させることはできません。
温め直してもあんのとろみを、元に戻すことはできませんが、再度水溶き片栗粉を使ってとろみを出すことはできます。
その場合は、味が薄くなってしまう可能性があるため、調味料を足して味を付け直す必要がありますからちょっと面倒ですよね。
ですから、できるだけとろみを長持ちさせる調理法をご紹介します。
もちろん時間や食材によっても限界はありますが、基本はしっかり加熱すること。
火を止めてから片栗粉を入れますが、その後も均一にすばやく混ぜながらもう一度加熱を続けます。
とろみが付けばそこで終わりがちですが、グツグツ沸騰するまで火をかけ続けてくださいね。
こうすることによって、とろみが長持ちするのでぜひ試してみてください!
片栗粉のとろみが無くなる原因
では、なぜ一度つけたとろみが無くなってしまうのでしょうか?
とろみをつけているのは片栗粉の主成分である「でんぷん」にあるのですが、このでんぷんは加熱することで糊状になるため、とろみとなってくれます。
ですから、先ほども言った通り、すぐにとろみが無くなってしまうといった場合は「加熱時間が短い」可能性があります。
片栗粉を入れてとろみがついたら、火を中火にしてさらに1分加熱をします。
しっかりあんに火がとおることで、とろみが長持ちします。
中華料理はスピード勝負だ!と思ってささっとやりがちだった方も、最後はじっくり加熱してみてくださいね。
また、単純に水分が多い場合も、すぐにとろみが無くなってしまいます。
食材から多く水分が出てしまってもそうですし、水溶き片栗粉を作る場合に、水の量が多すぎてもいけません。
片栗粉と水の量は1:2の割合がベストです。
また、片栗粉は使う直前に水に溶くのではなく、使う30分前には水に溶いておくと、ダマにならずにとろみがしっかりつきます。
そして、食べていくうちにだんだんと水っぽくなってくる原因はもうひとつ。
唾液に含まれるアミラーゼという成分がでんぷんを分解してしまっている可能性があります。
もし大皿などで食べる場合は、唾液がつかないように取り箸などを使ってみると良いですね。
コーンスターチのとろみのつけ方
ただとろみを長く持続させたいという場合は、片栗粉ではなくコーンスターチで代用することも可能です。
コーンスターチの原料はとうもろこし、片栗粉の原料はじゃがいもと、コーンスターチと片栗粉は主成分が全く違うため、性質も変わってきます。
コーンスターチは片栗粉と違いとろみが弱いため、使う場合は片栗粉の時よりも量が必要です。
仕上がりも具との絡まりが弱いのであっさりとした感じになってしまいますが、片栗粉よりもとろみは長く持続するという性質があるため、料理によって使い分けてもよさそうですね。
仕上がりよりもとろみをできるだけ長持ちさせたい場合はコーンスターチで代用すると良いでしょう。
片栗粉のとろみ
残念ながら、一度水っぽくなってしまった片栗粉のとろみを復活する方法はありませんが、調理のときのひと手間でとろみを少しでも長持ちさせたいですね。
水溶き片栗粉を入れてから、じっくり火をとおしたり、料理によってはコーンスターチを使ってみるなど、試してみてくださいね。