お中元はお盆に、お歳暮は暮れに、お世話になった方への感謝の気持ちを込めて贈るものです。
もう全然付き合いはなくなってしまったけど、毎年贈っているからと何となく贈り続けている場合もあるかと思います。
もうお中元やお歳暮をやめてもいいかな?と思っても、急に贈るのをやめてしまったら相手の方に失礼に当たるんじゃないかと、なかなかやめられないこともあります。
お中元やお歳暮だけの付き合いになっちゃった・・・なんてこともよく聞きますよね。
お中元とお歳暮の片方じゃいけないの?という疑問や、片方にする時や思い切って贈るのをやめる時はどのようにしたらいいのかをお話していきたいと思います。
お中元とお歳暮は両方贈るのが常識?
お中元やお歳暮は、どちらもお世話になっている人への感謝の気持ちを表すもので、必ずしも両方贈らないといけないというわけではありません。
よくお中元を贈ったからお歳暮も贈らなきゃな~といった人がいますが、どちらかを贈ったからもう片方も贈らなくてはいけないという決まりもありません。
お中元とお歳暮どちらか片方にするなら?
お中元とお歳暮、1年に2度も贈るのは何かと大変なものです。
手間もかかるし年に2回もだと経済的にも結構負担がかかっちゃいますよね。
どちらか片方だけにしたいと思っている人も結構いるものです。
まず、お中元というのは、1年の折り返しである夏に、1年の上半期お世話になったことへの感謝や贈る方の健康を祈って贈るものです。
「この夏の暑さを元気に乗り切って下さい」という意味の夏の挨拶でもあります。
一方でお歳暮は漢字からもわかるように、歳の暮れのご挨拶にあたるもので、1年を締めくくりとしてお世話になったことへの感謝の気持ちを込めて贈るものです。
このようなことからわかるように、どちらか片方にするのなら、もともと重要とされており1年を締めくくって感謝の気持ちを伝えるお歳暮にする方がいいでしょう。
お中元やお歳暮の辞め方
もうお付き合いがなくなってしまった方など、お中元やお歳暮を贈るのをやめようと思っていても、失礼になるんじゃないかと考えてしまいますよね。
毎年お中元とお歳暮の両方を贈っていたのに、ある年から急に連絡なしにパタッと両方やめてしまうのはさすがに失礼にあたります。
それに毎年届いていたのに急に届かなくなったら、何かあったのではないか?と相手の方を心配させてしまいます。
では、お中元やお歳暮はどのようなやめ方がいいのでしょうか。
お中元をやめてお歳暮だけにする場合
こちら側の都合でお中元をやめてしまうので、お歳暮をちょっと高価なものを贈るといった気遣いをしましょう。
また、お中元をやめてしまう時は、お中元の代わりに暑中見舞いを送るようにしましょう。
お中元もお歳暮も両方やめてしまう場合
パッタリとやめてしまうのではなく、段階を踏んでやめるようにしましょう。
- お中元だけをやめてしまう場合と同じように、お中元を暑中見舞いに変えて、お歳暮に少し高価なものを贈ります。
- 品物の値段を少しずつ下げて変化をつけます。(例えば前の年に5,000円くらいの品物を贈っているのなら、3,000円の品物にするなど)
- 最後のお歳暮にお礼状を添えておく
このように段階を踏んでおくと、相手に失礼がなく徐々にやめることができます。
まとめ
お中元やお歳暮は一度贈りだすと、なかなかやめにくいものでもあります。
今はお中元やお歳暮を贈らないという人も増えていますよね。
疎遠になっている方や、子供の習い事でお世話になっていたけど、もう習い事をやめて随分経っているし、そろそろ贈ることを考えなきゃと思っているなら、思い切って段階を踏みながら辞退するといいですね。