大晦日に食べる年越しそばやうどん、縁起物として毎年食べていたも、意味とその由来までは考えていないという方も多いですよね。
もし、子供に年越しそばやうどんの意味を聞かれたら、ちゃんと答えられますか?
年越しそばの意味や歴史について、詳しく紹介します。
参考にしてみてくださいね。
年越しそばの由来 うどんじゃだめなの?
大晦日の夜に、今年も終わるなあという感慨の中、年末番組を見ながら食べるおそばって美味しいですよね。
冷たいおそばや、温かいおそば、少し変わり種のおそばなど、色んな家庭の味があるかと思います。
我が家には、冷たいおそばのほうが好きで、例年冷たいおそばをいただいています。
最近では、年越しに「蕎麦」ではなく「うどん」を食べるご家庭も増えてきました。
数年前から、年末になると年越しうどんのテレビCMを見かけます。食品会社の強力なプロモーション戦略も感じます。
でも、うどんも美味しいですよね。日本人は伝統も大事にしますが、新しい文化を快く受け入れる精神があるので、あと数年もすれば年越しうどんがもっと根付いている気がします。
さて、年越しそばは縁起物ですので、うどんにも願掛けとして、「太く長く」良い年になりますように、という意味合いを持たせているようです。
おそばが「細く長く」なので、比べてみるとお得感がある気もしますね。
年越しうどんは近年作り出された文化なので、明確な由来があるわけではないですが、麺が白いのでかまぼこや、海老などの赤いトッピングを乗せるだけで、紅白で彩りが良くおめでたいかんじがして、目でも楽しるのが良いところです。
また、そばが苦手な人やアレルギーの人も、うどんなら大晦日のイベントとして楽しめるという点でも良いですよね。
美味しいものを食べて、良い一年を迎えたいものです。
年越しそばの歴史
年越しそばという歴史はいつからあるのでしょうか?
おそばの原料は蕎麦の実です。
このそばの実の種子や花粉が縄文時代の遺跡から見つかっていて、日本人の食として驚くほど長い歴史があることが分かります。
ただし、以前はそば粉をお湯などで練ったものを食べていたようで、今のような麺の形になったのは文献で残っている限りでは、500年ほど前の安土桃山時代と言われています。それでも十分歴史がありますよね。
年の瀬に年越しそばを食べる習慣は、江戸時代の中期頃に始まりました。
蕎麦の細く長い麺が長寿の願掛けとなり、おそば特有の切れやすさが災厄を断ち切るという意味合いになった、という2点が有力です。
また、違う着眼点では、元々江戸時代の商人が商売の忙しくなる月末に、手早く食べられるということでおそばを食べていた習慣があったため、元々広まりやすい環境があったのだと思われます。これを晦日そばと呼んでいて、今でも月末におそば屋さんなどでイベントをしているところもあるんですよ。
ちなみに、晦日というのは三十日(月末)のことで、大晦日は一年の最後の大月末ということなんですね。
毎年、年の瀬になると、今年も一年があっという間だったなあと思います。昔の人も、そんな思いでおそばを食べていたのでしょうか。
大晦日に食べる「年越しそば」「年越しうどん」
古くから年末に食べられていた年越しそばですが、最近では年越しうどんを食べるご家庭も増えてきました。
年越しそばの歴史を考えると「蕎麦」が一般的ですか、ご家庭の好みでうどんでも良いですよね。
年末の忙しさがひと段落して、家族そろってお蕎麦やうどんを食べながら、一年を振り返り、来年も良い年でありますようにと願う「年越しそば」「年越しうどん」。
良い習慣ですよね。