手作りのおせち料理を作ろうと思っても、大晦日に一日で作るのは大変ですよね。
それぞれの料理の日持ちする期間を考えて、作る順番を紹介しますね。
ぜんぶの品を手作りするのは大変という方も、1~2品手作りしてみるのもいいですよね。
また、なぜ「おせち料理」というのか、その由来となる五節句のことについても紹介します。
手作りのおせち料理 日持ちを考えた作る順番
おせち料理を手作りしたいと思っても、作る種類が沢山あると、とても一日では作りきれません。
それぞれのお料理の日持ちするものから、順番に作っていくといいですね。
おせち料理 田作り・ごまめ・なますなど日持ちするもの
まずは、一番日持ちする佃煮類です。
イワシで田作りや、ごまめは、冷蔵庫に入れておけば1週間ほど大丈夫です。
次は、酢の物です。なます、酢ごぼうも同じく1週間くらいは大丈夫。
なので、このあたりはクリスマス関連のものが冷蔵庫から消えたら、作り始めておくと良いですね。
あまり子供に好かれないメニューなので、作らない人もいるかもしれませんが、なますなどは、余ったらパンに挟んでバインミーにしたりも出来ますし、ぜひお気軽に挑戦してみて下さいね。
おせち料理 煮物・伊達巻・栗きんとんの日持ち
続きまして、煮物です。筑前煮や、黒豆などですね。
筑前煮のにんじんは、可愛く飾り切りにしてみると、いつもの煮物より特別感が出てきます。冷蔵庫で3日程度は保存できます。
あとは、子供も大好き伊達巻や、栗きんとんなども煮物と一緒の時期に作ってしまいましょう。
手作りおせちを日持ちさせるコツ
あとは大晦日に、海老や鯛などを焼いておけば、一通り揃いますね。
どのお品にも言えますが、日持ちするように、いつもより少しお砂糖やお酢を多めにしておきましょう。
これで、三が日までとは言い難いですが、お正月くらいは料理をせずに過ごせそうです。
おせち料理の種類や由来 五節句について
日本には、明治の初期に廃止されてしまいましたが、「五節句」という制度がありました。
縁起が良いとされる奇数の月に、季節の食べ物を食べる魔よけの行事で、江戸時代には大名から庶民まで広く親しまれていた行事でした。
五節句が廃止された今でも行事として、1月7日の七草がゆの日、3月3日の雛祭り(桃の節句)、5月5日の子供の日(端午の節句)、7月7日の七夕、9月9日の菊の節句、として残っています。
この五節句で神様に備えた料理や、宴会で振舞われた料理を「御節供、御節句(おせちく)」と呼んでいて、これが「おせち料理」という呼び名の元祖になっています。
お正月は別格のお祝い事なので、五節句の中には入っていないのですが、一年の最も大事な行事であるお正月の料理も、同じように「おせち料理」という呼び名になったわけです。
特別な献立には、お祝い事らしく色んな意味が込められています。
- 海老は腰が曲がるまで生きるという長寿を願って。
- 数の子は子だくさんの子孫繁栄を祈り。
- 栗きんとんは金運を招き。
- 蓮根は将来を見通す。
特別な節目のときは、昔から明るい未来を願ったお料理を食べていたんですね。
次のお正月でお料理をいただくときは、ぜひ小さな子に意味を教えてあげたいものです。
手作りおせち料理を作る順番とおせち料理の意味
おせち料理を作る順番と、おせち料理の由来と意味について、紹介させていただきました。
百貨店のおせち料理も良いですが、1年で最も大事な行事なので、時間があれば作ってみるのもいよいですね。