海で見つけたヤドカリは、お家で飼育することもできます。
海水で暮らしている生き物なので、メダカや金魚の飼育とは違い海水や住み替え用の貝殻を用意する必要があります。
初めて海のヤドカリを飼育する人でも解りやすいように、ヤドカリの飼育に必要なものや海水の作り方などをまとめました。
潮干狩りで捕ったやどかりの飼い方
潮干狩りで捕ったヤドカリを飼うことは可能です。
まずは、バケツにヤドカリと海水を入れて持ち帰りましょう。
長く飼育したいのなら、ヤドカリの住みやすい環境を作る必要があります。
潮干狩りで捕れるヤドカリのほとんどは「ホンヤドカリ」という種類です。
目が丸いのが特徴です。
ヤドカリの飼育に必要なもの
ヤドカリの飼育には、水槽・海水・砂・貝殻・エアポンプ・ヒーターの6つが必要になります。
それぞれ詳しく説明していきますね。
水槽
脱走防止として深さのあるものか蓋のついている水槽を選ぶと良いです。
大きさの目安として、5㎝以下のヤドカリなら20×20㎝の水槽で5匹まで飼育可能です。
ヤドカリに合う大きさの水槽を用意して下さい。
海水
海で捕ったヤドカリの飼育には海水が必要です。
近所に海があれば汲んでくれば良いのですが、なかなか難しいですよね。
そこで「人工海水の素」が便利です。
粉状のもので、水道水を混ぜるだけで簡単に海水を作ることができます。
あわせて、水足し時に使用できる「カルキ抜き」も用意しておくと良いでしょう。
砂
海辺の砂は雑菌が多いので、市販のサンゴ砂がおすすめです。
サンゴ砂を水槽全体に敷き詰めます。
ヤドカリは脱皮の際砂に潜るので、ヤドカリの2~3倍の深さが必要になります。
また、水槽を清潔に保つため同量の替え砂も用意しておきましょう。
目安として1か月に1回は砂を交換します。
汚れた砂は水で洗い、天日干ししてから使用しましょう。
また、必須ではありませんが、岩や流木などがあるとヤドカリの遊び場や休憩所、隠れ家となり、よりリラックスできる環境になります。
貝殻
ヤドカリは成長する度に貝殻を交換します。
海で拾ってくるのが良いですが、難しい場合は通販にありますので用意しておきましょう。
貝殻を交換しようと脱皮する際、失敗すると死んでしますことがあります。
気に入るものがあるように、何種類か用意しておくのが良いですね。
エアポンプ
室内で飼育する場合、酸欠防止にエアポンプが必須です。あわせて、ろ過器も用意できると水質が安定して掃除の頻度を減らすことができます。
ヒーター
ヤドカリは温暖な気候の地域に生息しているため、気温10度以下では命の危険があります。
室温15度以下になる冬場には、ヒーターを利用しましょう。
水槽用のヒーターは淡水用と海水用がありますので、必ず海水でも使えるタイプのヒーターを用意してくださいね。
ヤドカリの餌
ヤドカリは雑食なので、海藻、野菜、果物、魚や貝などを食べます。
海藻や魚は味のついていないものをあげてください。
食べ残しがあった場合腐敗しやすいのでこまめな掃除が必要になります。
生ものを用意するのが大変な場合は、ザリガニや熱帯魚の餌でも問題ありません。
こちらは百円均一で購入可能なのでお手軽ですね。
海水の作り方と海水の量の目安
「人工海水の素」で人工的に海水を作ることができます。
粉状のもので、水道水を混ぜるだけで簡単に海水を作ることができます。
ホームセンターやペットショップで購入できますよ。
水槽に入れる海水の量は、多めが良いです。
意外ですが、ヤドカリはエラ呼吸なので陸地がなくても生きることができます。
水量が少ないほど水質が劣化しやすいので、水が減ったら足してあげます。
目安として、1週間に1回の水替えが必要です。
ヤドカリの貝殻 代用できるもの
ヤドカリの貝殻は、ストローを短く切ったものでも代用できます。
しかし、自然のものではないので、入るのを嫌がったり、居心地が悪くすぐ交換したくなってしまうことが多いようです。
海で拾うのが難しい場合は、通販で手に入りますので用意しておくと良いでしょう。
海のヤドカリの飼い方 まとめ
潮干狩りで見つけたヤドカリは、海水がなければ生きていけません。
人工海水を用意するなどちょっと手間がかかりますが、初心者でも飼育することができます。
また、エアポンプやヒーターなどは、淡水用と海水用がありますので購入する時は気をつけてくださいね。