渋い柿って食べられませんよね。
昔はよく干し柿を吊るしている家をよく見かけていましたが、最近めっきり見かけなくなりました。
干し柿の他に渋柿の渋抜きをする方法として、焼酎を使うやり方があります。
焼酎を使った渋柿の渋味をとって甘くする方法や、渋抜きに使うアルコール度数などについて紹介します。
柿に含まれているタンニンという成分が、水溶性のため唾液に溶けることで渋みを感じます。
干し柿は、渋柿を干すことでタンニンが不溶性になり渋みを感じなくなるのです。
渋みを感じなくするためには、タンニンを不溶性にして唾液に溶けないようにしなくてはいけません。
⇒ 焼酎以外で渋柿を甘くする方法
渋柿を焼酎で渋抜きする方法
渋柿の渋味を抜く方法として一般的な方法として、焼酎を使って渋を抜く方法があります。
柿のヘタが入るくらいのお皿に焼酎を入れ、柿をひっくり返してヘタに焼酎をチョンチョンとつけます。
つける量は、ヘタを湿らせる程度で大丈夫ですよ。
柿の実の部分に焼酎がついてしまうと、腐ってしまったり黒ずみの原因になってしまいますので、実の部分に焼酎がついてしまったときはキッチンペーパーなどで拭き取って下さいね。
柿のヘタに焼酎をつけたら、ビニール袋に入れ空気を抜き輪ゴムでしっかり密封します。
柿の量がたくさんある場合は、段ボールに大きめのビニール袋を入れて柿を並べていきしっかりと密封します。
柿を並べて1段よりも多くなる場合は、下の段に並べる柿は上の段の柿の実に焼酎がついてしまわないように、ヘタを下向きに並べます。その上に並べる柿は普通にヘタを上に向けて並べていくとといいですよ。
アルコール度数が35度のもので約1週間、日の当たらない冷暗所でそのままにしておくと渋が抜けます。
渋抜き専用のアルコールはアルコール度数が40度以上のものが多く、アルコール度数が高いため渋抜き専用のアルコールを使う場合は5日程度で渋が抜けます。
アルコール度数によっても渋抜きの日数が違ってきますが、温度でも若干違ってきますので、放置しっぱなしにせず、時々柿が柔らかくなっていないかなどをチェックして下さいね。
食べてみてまだ渋い場合は、更に日数をおいてみて下さい。
焼酎で渋柿の渋が抜ける理由
焼酎で渋が抜けるには理由があります。
柿が成熟すると、「アセトアルデヒド」という成分が渋みの原因でもあるタンニンと結合して渋みを感じなくしています。
その原理と同じで、アルコールは柿の実の中でアセトアルデヒドという成分に変化し、そのアセトアルデヒドがタンニンとくっつき結晶化することで不溶性になり渋抜きすることができるというわけなんです。
渋柿につかう焼酎の度数は?
焼酎で渋柿の渋抜きをする時は、なるべくアルコール度数が高いものがいいと言われています。できれば35度以上の焼酎を使いましょう。
35度以下ですと、時間がかかってしまったりうまく渋抜きできなかったりすることがあります。
家庭で梅酒などを作る時に使うホワイトリカーだとクセがなくアルコール度数も35度なのでおすすめです。
どの焼酎を使えばいいのかわからないという人は、渋抜き専用のアルコールも売ってあるので、そちらを使うと間違いないでしょう。
渋柿を焼酎に漬けたら子供や妊婦は食べれる?
渋柿の渋味をアルコールを使うと、子供や妊婦は食べられないんじゃないの?と思うかもしれませんが、焼酎のアルコールは柿に触れて酸化し、渋と一緒にアルコールも抜けます。
また、ヘタを湿らせる程度の量で柿にはアルコール分は残らないので、子供や妊婦が食べても特に問題はありません。
焼酎で渋柿を甘くする方法 まとめ
柿にはビタミンCや食物繊維などが含まれていて、特にビタミンCが豊富です。
女性には嬉しいですよね。
渋柿でも焼酎を使って簡単に渋抜きすることができますので、柿が渋くて食べられないという時はぜひ試してみて下さいね。
焼酎を使う方法以外の渋抜き方法も紹介しています。